くぐりぬけたりのぞき込める「穴」をつくろう

 「くぐりぬけ」を住まいづくりに活用する例としては、小窓やアーチ状の出入り口、カーテンなどの活用が考えられます。また、低い鴨居や頭を下げないと通れない高さの建具などは、ちょうどよい“くぐりぬけ感”をつくれます。

子ども部屋のあそび空間としての出入り口を高さの低い家型にすることで、自分たちだけのなわばり意識が高まる(撮影場所:<a href="https://www.sekisuihouse.co.jp/liaison/11/3614260030/library3.html?id=pageTitle" target="_blank">戸田公園展示場</a>)
子ども部屋のあそび空間としての出入り口を高さの低い家型にすることで、自分たちだけのなわばり意識が高まる(撮影場所:戸田公園展示場

アーチ状の出入り口枠にカーテンをかけ、空間をゆるく仕切る。まさに「くぐりぬけ」を体感できる演出だ

(撮影場所:<a href="http://www.sekisuihouse.co.jp/liaison/27/2017270010/index.html" target="_blank">万博グラヴィス・ヴィラ展示場</a>)
アーチ状の出入り口枠にカーテンをかけ、空間をゆるく仕切る。まさに「くぐりぬけ」を体感できる演出だ (撮影場所:万博グラヴィス・ヴィラ展示場

 「実は大人にも、この『くぐりぬけ』の気持ちは残っているものです。のれんをわけいるときのワクワク感や入ったあとの仲間意識、カーテンを開けて通り抜けるときの期待感などは、共感できる人も多いのではないでしょうか」(積水ハウス総合住宅研究所の河崎由美子課長)

キッズデザイン協議会
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(文/大森広司)