保護者からよく聞く悩みの一つが、「子どもがゲームを長時間やりたがって困る」「子どもがYouTubeばかり見る」というような、ネットを長時間使いすぎるというものだ。思い当たる保護者の方も多いのではないか。一方、どうしても子どもに騒いでほしくないときについタブレットやスマホを与えてしまう気持ちもよく分かる。
では、子どもには一日どのくらいの時間ならネットを使わせてもいいのだろうか。長時間利用することにはどのようなリスクがあるのか。子どものネット利用を制限する方法までをご紹介したい。
実態は平日・休日とも一日30分~1時間未満が最多
子どもたちはどのくらいインターネットを使っているのだろうか。未就学児(0~6歳)、小学生低学年(1~3年生)とその保護者を対象とした安心ネットづくり促進協議会の「低年齢層の子どものネット利用実態と、その保護者の意識実態調査アンケート報告書(ネット利用の低年齢化対策サブワーキング 2015年度報告書)」(2016年4月)から、子どもたちの利用実態を見ていこう。
「子どもはインターネットをいつごろから使っていますか」という質問に対しては、4歳が22%、5歳が23%と多く、次いで3歳が17%。6歳、小学校1年がそれぞれ9%、2歳が8%などとなった。子どものインターネット利用開始時期は非常に低年齢化していると言える。
「子どもはインターネットをどのくらいの時間使っていますか」という質問に対しては、平日が「30分~1時間」が38%で最多。続いて「30分未満」が18%。「1時間~2時間」は4%となった。休日も「30分~1時間」が42%で最多だったものの、「30分未満」が14%に減る一方、「1時間~2時間」が6%、「2時間~3時間」が1%、「3時間~4時間」も1%と、長時間利用が増える傾向にあった。
「子どもは現在どのようなアプリケーションやコンテンツを使っていますか(複数回答)」という質問に対しては、幼児は「動画を視聴する」が66%で最多。続いて「ゲーム」(61%)、「撮った写真・動画を観る」(37%)などが多かった。一方小学生は、「ゲーム」が66%で最多。続いて「動画を視聴する」(59%)、「撮った写真・動画を観る」(23%)となったが、「検索」(18%)、「メッセンジャーアプリ(LINEなど)」(7%)、メール(6%)、「SNS(Facebook・Twitterなど)」(2%)など、能動的にコミュニケーションなどで利用する割合が増えていた。
次ページから読める内容
- 長時間利用のデメリットは大きい
- ネット以外の時間の過ごし方の習慣づけを
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