3人目は癒やし。かわいくて仕方ない

―― 3人目のお子さんは今、1歳とまだ小さいですね。1人目のときと比べると、ママの気持ちはだいぶ違いますか?

 一番下の娘は手がかからなくて、癒やしでしかなく、日々楽しませてもらっています。かわいくて仕方がない。いろんなことが心配で不安だった1人目の乳幼児期とはだいぶ違うなと思います。もちろん抱っこで服が汚れたり、食べこぼしがあったり、夜泣きで夜中に起きなければいけなかったりするのは当たり前にありますよ。

 1人目のときは、少なくとも私の言葉を息子が理解し、息子が言いたいことを私も分かるようになる年齢までは仕事をしたくないと思っていました。だから、3年保育を始める前までは、基本的に24時間ずっとべったり一緒にいました。でも、3人目になると状況が変わってきて、仕事復帰も早かったし、一緒にいられる時間が短いので、「ごめんね」という気持ちもあります。ただ、娘にはお兄ちゃん達がいるので、さびしい思いやお留守番しているときの孤独感は少ないのではと思います。家の中がいつもにぎやかなので、安心感があると思います。物心ついたときから私が仕事をしているのを見ている分、離れるときも後追いなどは少なかったです。

―― 3人の子どもを同時に育てるというのは、それぞれの子育ての段階の大変さがあるということですよね。

 長男の反抗期、次男の二度目の怪獣期と色々あって(笑)、大変といえば大変なのですが、そこは発想の転換。お兄ちゃんの反抗が大変だと、下の子のちょっとした笑顔や発する声や音に癒やされるんです。その音が例えば公共の場で大きくて大変だと思うときは、逆にお兄ちゃんが荷物を持ってくれたり、はたから見ると小さな成長に感動したり。あとね、上の子を叱り過ぎると、真ん中の子がちょこちょこっと来て「ママ、かわいいね」って言うんです。ものすごく怒っているので絶対かわいくないんですけどね(笑)。「かわいいお顔して」とか「怒っちゃダメ」とかいう言い方ではないんですよ。はーって反省して、一瞬で「ごめんね」ってなる。子どもはすごいなと思います。 

 子育ては、初めてのことをたくさん経験させてもらう体験です。それは私の人生の宝であり財産。親として日々成長できたらいいなと思っています。

違う空間や時間があるからこそ、子どもといる時間を大切にできる

―― 仕事と育児の両方を楽しむコツはありますか?

 仕事をしながら子育てをする生活は、処理をしなければいけない物量が多くて大変ですが、切り替えができるという良さがあると思います。違う空間や時間があるからこそ、子どもといる時間を大切にでき、貴重に思えたりしますよね。仕事に関しても、子ども達がいなければずっと仕事や勉強に集中でき、プラスアルファのこともできるかもしれないけれど、家に帰ったら仕事ができないことが前提であれば、現場の集中力がものすごく増しているかもしれません。

 子育てだけに専念していたときは、家事・育児だけでなく勉強も見てあげたい、お料理だけでなくおやつも作ってあげたいと、欲が出てやり過ぎてしまって。リズムを作っていくのに悩んだ時期もありました。今の私にとっては仕事も育児もどちらも欠くことのできないもので、スイッチを切り替えることが私にとってプラスに働いていると思います