3Dプリンタ&ロボットに大興奮
万華鏡を作ったあとは浜野製作所のガレージに移動。浜野製作所の岡さんの説明を受けながら、金属の加工技術や3Dプリンタが動いている姿を見学します。浜野製作所は一般的な金属の加工だけでなく、レーザー技術を使って金属に文字や絵を描いたり、難しいとされていた金属への着色などにも挑戦しています。新型風力発電機の模型から、メロンパンに網目をつける道具まで、テーブルに所狭しと置かれた不思議な製品に、子ども達は興味津々。「これはなんだろう?」「どうやって作っているんだろう?」岡さんのお話に、きらきらした瞳で聞き入っています。
子どもだけでなく大人も目を輝かせたのが、3Dプリンタです。この日はバドミントンの羽根をスキャン中。白い羽根はなぜか深緑色に塗りつぶされていましたが、「3Dプリンタのスキャナーは、白色を認識できないんです」と岡さんから説明があると、会場からは「へえ〜!」という声が上がっていました。
今回のワークショップでは、テレビの企画で誕生したロボット「風神」の操縦体験が予定されていましたが、雨が降り出したため、残念ながら中止に。動いている姿を見ることはできなかったものの、自分の背よりもずっと大きなロボットとみんな記念撮影をしていました。
下町のものづくり体験に廃材を有効活用した万華鏡作りと、貴重な体験が盛りだくさんだった今回のワークショップ。帰り際に子ども達に感想をうかがってみると、「すごくきれいな万華鏡が作れてうれしかった!」「プレス工場で機械を動かせたのが楽しかった」など、それぞれ自分の面白かったところを笑顔で話してくれました。夏休みの終わりを彩る、楽しい一日になったようです。
取材・文/小沼理(かみゆ) 写真/品田裕美