「入門★老後資金をためる!特集」の第5回は、実際に確定拠出年金や投資信託の積み立てを始めたデュアラー3人にご登場いただきます。「どのような経緯で運用を始めたのか」「実際にどのようにお金は増えたのか、減ったのか」「老後不安がどのように解消したか」という本音をじっくり探りました。

【入門★老後資金をためる!特集】
第1回 年金4割減の老後に向けお金を賢く増やす方法
第2回 実は銀行に預けるよりも安心な「個人向け国債」
第3回 老後資金づくりで最優先に活用すべきは「確定拠出年金」
第4回 長期で投資できる老後資金なら「投資信託」
第5回 DC、投信を運用しているデュアラー3人の活用術 ←今回はココ

勤め先で導入された「企業型」に30代前半で加入

 まずは、確定拠出年金で効果的に資産を増やしていったデュアラーの大川博史さんにお話を伺いましょう。

ケース① 15年前に確定拠出年金を始め、約390万円増

大川博史さん(仮名、48歳、会社員・金融関係)
家族: 妻(46歳、パート)、長男(15歳)、長女(11歳)
世帯年収: 1200万円 

確定拠出年金で
約780万円→→→ 約1170万円
14年間で約390万円プラス!

日経DUAL編集部 15年前に確定拠出年金を始めたとのことですが、老後についてはどのように考えていましたか?

大川博史さん(以下、敬称略) 正直、始めた30代前半のときは、老後についてほとんど考えたことがありませんでした。「国や会社が何とかしてくれるはず」「そんな先のことは、まだ考えなくていい」と楽観的でした。ただ、私は浪費家で、お金があると全部使ってしまうという自覚があって、給与天引きでできる財形貯蓄や自社株持株会だけはやっていました。

―― 確定拠出年金を始めたきっかけについて教えてください。

大川 2001年に勤め先の会社で「企業型」が導入されたんです。加入は任意でしたが、「制度ができるならば、何か意味があることだろう」と考え、加入することにしました。その後、第二子が誕生し、マンションを購入。大きなローンを抱えて、気持ちとしては老後の生活どころではなくなってしまい、すぐ目の前の子どもの教育費がもっぱらの関心事でした。

【大川さんの年表】

2000年   第一子(長男)誕生
2001年   学資保険を始める、確定拠出年金を始める
2004年   第二子(長女)誕生、マンション購入(35年ローン)
2007年   長男公立小学校入学
2011年   長女公立小学校入学、妻がパートとして働き始める、長女の学資保険に入っていないのに気づくも、すでに手遅れ(代わりに投資信託の積み立てを開始
2013年   長男私立中学校入学
2016年   長男私立高校入学

―― 2008年にはリーマンショックが起こりましたね。

大川 そうなんです。リーマンショック後の景気低迷により、ボーナスはダウン。確定拠出年金の残高もマイナスになっているだろうと想像がついて、半年に1回届く報告書を、怖くて開封しない期間もありました。 

 その後、アベノミクスでプラスに転じたのでひと安心しましたが、長男が私立中学に通うようになり、教育費がさらにかかるように。そして、「私達の老後資金は大丈夫なのだろうか」という不安につながっていきました。年齢が40代後半に差しかかり、定年までの期間が短くなって、老後を少し意識し出すようになったこともあります。

 次のページでは、リーマンショックを乗り越え、資産が大幅に増えた現在のポートフォリオなどをうかがいます。

次ページから読める内容

  • リーマンショックを乗り越え元手資金の約50%増
  • リーマンショック後の2009年から始めて、元手資金の約28.6%増
  • リスクを回避するため、少し早めの60歳くらいから少しずつ現金化する予定
  • 「夫婦共働きの間は積み立てを続けたい」と妻と話す
  • 余裕資金で長期運用なので不安は少ない

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