8月8日に開かれた「経済財政諮問会議」でも、安倍首相は「最大のチャレンジは、『働き方改革』です。民間議員からの提案もあったように、長時間労働の慣行を断ち切るとともに、多様な働き方の実現に向けて、年度内を目途に実行計画を策定します。」と再び発言しています。
 今後、長時間労働是正に向けて法改正が進んでいくことを決意した強い発言です。

声を挙げ、政治に意見し、厳しくウォッチすること

 みなさんも今後、この『働き方改革』がどのように進展していくか、ぜひ厳しい目でウォッチしてください。そして、関連記事をツイートしたり、フェイスブックに意見を書き込んだりしてください。この「長時間労働是正」を動かしたのは、間違いなくみなさんの声のおかげでもあるのですから。

 政府の大きな会議の一員になるのはたいへん得難い経験でしたが、私は地位のある企業の社長でも団体の役員でも研究者でもありません。ただ、会議の中では、“普通の人の声”にもっとも日々接している立場でした。そこでDUALの羽生編集長をはじめ、たくさんの人と一緒に、できるだけ多くの生の声を届けようと思いました。2015年10月に一億総活躍の国民会議の委員になったとき、まずは「一億に女性の目線を入れる会」を立ち上げ、会議の進捗や課題を共有し、女性識者のみなさまにも一緒に、課題の伝え方や戦略を考えてもらいました。

 私がこのような大きな会議の一員になることはめったにないのですが、また別の誰かが大きな会議の委員になったら、同じように恊働できるよう、この会は存続することになりました。またここぞという時はぜひ皆様のお力を貸してください。

個人的な問題こそ国の問題とつながっている

 個人的な問題は、実は国の問題とつながっています。子育てしながら働く家庭の忙しさは、本当に日々をすごすだけで精一杯。でも、チャンスがあったら、どんどん政府にも自治体にもモノ申してください。政府がとるアンケート、パブリックコメントなど、実は結構チャンスはあるのですが、PRされていないので知らない間に回答する期間が終っていたりします。関心のあることについては普段からアンテナをはっておくと、ツイッターなどでつぶやいてくれます。

 「保育園落ちた」のブログも多くの人が話題にし、拡散することで政府を動かしましたが、 日経DUALのアンケートも一人ひとりの思いが大きな事を動かすきっかけとなりました。

 みなさまに大きな感謝とともに、お願いです。今後ともみなさまの生の声を届ける日経DUALを応援してくださいね。

参考:
ハフィントンポスト 白河桃子ブログ
ニッポン一億総活躍プラン