こんにちは。旅行ジャーナリストの村田和子です。「子連れ旅行」「旅育」サービスの、開発背景・企業の思いなど“裏側”を紹介する連載「裏側探検隊」。今回は、敬老の日も近いということで、DUAL世代に子どものときからなじみ深く、祖父母にも親しみのある「プリンスホテル」に注目しました。

 プリンスホテルといえば今年7月、ラグジュアリーホテル「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」がオープンし話題でしたが、その裏で全国42のホテルは、粛々とリニューアルや新しい魅力の構築が進み、「家族旅行」はその大きな柱の一つだといいます。

 株式会社プリンスホテル プロモーション部 次長の多々良嘉浩さん、同部主任の新倉幸恵さんに伺います。

既存のイメージからの脱却。家族旅行はマーケットチェンジに欠かせない

 プリンスホテルの設立は1956年。DUAL世代にとっては、幼い時は家族旅行、学生時代にはスキー、社会人になったら出張や宴会で・・・色々なシーンで利用したという方も多いことでしょう。一方で都市とリゾートという立地に加え、ホテルごとに客室のクオリティーや全体のグレード感にバラつきがあり、高級ホテルなのかビジネスホテルなのかブランド全体のイメージが掴みにくい・・・そんな印象を筆者は持っていました。

株式会社プリンスホテル プロモーション部 次長 多々良嘉浩さん
株式会社プリンスホテル プロモーション部 次長 多々良嘉浩さん

 「2006年に新たな体制になった際、まずはホテルのブランディング強化から着手しました。2007年には全国のホテルを3つのカテゴリー(※)に分けて、それぞれのターゲティングを決定。『峻別と集中』の経営革新により、ホテルの役割を明確にしました」と多々良さん。

 さらに「ホテル毎に最適なマーケットを見据え、その滞在ストーリーに合わせた形で設備もリニューアルを進めております。その中で重視していることに“マーケットチェンジ”があります。特に生涯顧客の育成ということを考えると、家族旅行というのは、大きな柱になると考えています」(多々良さん)

 ただ設備投資については、コストや優先順位などの関係で“我慢の時代”もあったとか。それが、ここ数年は攻めに転じ、次々とホテルがリニューアル。既に多くのホテルで「家族や三世代に適した客室などにリニューアルしている」(新倉さん)というから驚きます。

 改修が進む中「ソフト・ハード両面からトータルに価値を提供できるホテルが増え、様々なニーズに合った提案をできるようなってきた」と、多々良さんと新倉さんは口をそろえます。

(※)上位から、ザ・プリンス、グランドプリンスホテル、プリンスホテルの3つ

リニューアルした苗場プリンスホテル“遊ROOM” ※
リニューアルした苗場プリンスホテル“遊ROOM” ※

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  • 孫旅のヒントは、都心型ホテルのイベント。ゴルフ客である祖父母の支持も
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