お手本はテーマパークやショッピングモールのママ向けサービス

――ママ&パパの不安が解消し、足を運びやすくなる工夫がいっぱいですね。こうしたモデルルームはどのような経緯で生まれたのでしょう?

 私も以前、営業現場で接客をしていました。スタッフはみな、子育て中のママを歓迎する気持ちなのですが、それがお客様にきちんと伝わっていませんでした。実際、子育て中のママの中には、「子連れでモデルルームへ足を運ぶのはハードルが高い」というイメージを持っている方もいたのです。

――確かに、商談の場で騒いだらどうしようという不安はあります。

 そのときに考えたのが、テーマパークやショッピングモールのママ向けサービスです。自分の子どもを連れて行ったときにも感じるんですが、授乳室やおむつ替えスペース、キッズスペース、ベビーカーの貸し出しなど、ママ向けサービスがとても充実していますよね。これまでもそれぞれのモデルルームで取り組んでいたのですが、内容を統一、充実させることで、より多くの方にこうしたサービスを知っていただきたいと思っていました。今の部署に異動したときに、これを実現しようと考えたんです。

 育児メーカーに協力を仰いだところ、様々な育児グッズを提供してもらえることになりました。現場のスタッフの理解も得られ、昨年、9カ所のモデルルームで新サービスを始められました。

――ママたちの反応はいかがでしたか?

 来場者にアンケートを取ったところ、「モデルルームの印象は変わりましたか?」という質問に対して、82%のママが「変わった」と回答してくれました(回答者数302人)。これは、うれしかったですね。自分が子ども連れでも大丈夫だったからと、ほかのママにすすめてくれたママもいたようです。

パークシティ 武蔵小杉 ザ ガーデンの模型。モデルルームには暮らしをイメージできるさまざまな展示があります
パークシティ 武蔵小杉 ザ ガーデンの模型。モデルルームには暮らしをイメージできるさまざまな展示があります

mama smile モデルルーム