オトク度ではナンバーワン!
「お金を運用する」と聞いたときに多くの人にとって気になる2つの疑問。
① もうかるの?
② リスクはない?
「どのくらいもうかるのか(オトクなのか)」「リスクはどのくらいあるのか」という視点から老後資金をためる手段を考えると、最優先で検討したい運用法はズバリ、「確定拠出年金(DC)」です。
今回の記事では、確定拠出年金がどのくらいオトクで、始めなければどのくらい損なのか、また実際に始めたい方に役立つ情報を詳しく解説します。確定拠出年金は内容が複雑ですが、知らなくていい複雑なところはすっ飛ばして、必要最低限、頭に入れておけばいいポイントのみをお伝えします。投資初心者でも身構えずに、気持ちをラクにして読んでみてくださいね。
資産運用をせざるを得ない時代へ突入
まず、年金について以下のことを知っておきましょう。老後にもらえる年金は、主に以下の3種類があります。
この記事のテーマとなるのは、②の企業年金です。企業年金には主なものとして「確定給付型年金(DB)」と「確定拠出年金(DC)」があります。DBでは勤続年数などに応じて企業が社員にいくら払うかを約束していたのに対して、今回取り上げるDCの制度は、運用法を個人に任せ、それぞれの運用成績によって年金額が変わる仕組みです。
「これから主流になるのは、このDCのほうでしょう。DBは企業にとって運用のリスク負担が大きい。また、国としては、今後公的年金が縮小していくことが予想されるので、個人型も含めてDCを後押ししようとしている面があります。ちなみに、③の保険会社の年金サービスは割高だから入る必要はないです」(経済評論家の山崎元さん)
上記のような流れのなかで、来年からは制度の対象者も一気に広がります。
確定拠出年金には「企業型」と「個人型」があり、「企業型」は勤め先が確定拠出年金を導入している場合。一方、「個人型」は自営業の人や会社に企業年金がない人しか利用できなかったのが、2017年1月からは公務員や専業主婦、そして企業年金の加入者も利用できるようになるのです。