政治の無能や厚労省の情報隠しを批判するのではなく、自分で一歩踏み出す
すべての高齢者を一律に弱者とみなし、年金の大盤振る舞いをしているのが、今の日本の現実。この状態を今後も維持していくのは無理です。そのために、自分ができることは何だろう、と思います。
一人でも多くの方に、本書を読み、現実を知り、身近な人と対話を始めていただきたいのです。たとえそれがその人にとって都合のよくないことであっても、次世代のために必要なら変えていく必要性を理解する人は少なくないはずです。私は私の母と話を始めました。皆さんも、ご自身のご両親と話を始めてみませんか?
政治の無能や厚労省の情報隠しを批判するのは「ひとごと」の姿勢です。そうではなく、私達自身が、自分のできるところから一歩踏み出すことが、本当の民主主義社会だと私は思います。考える大きなきっかけと材料をくれるのが『シルバー民主主義』という本なのです。
(結局、原稿の完成は子どもが寝てからになりました。子どものいる家で仕事を進めるのは本当に大変ですね。絵本を読んだりカルタ取りをしたり、おやつに、ごはんに……どうしても中断しちゃいます!)