便利さを実際に体感できる住宅展示場と実例見学

「水回り空間を見て実際に体を動かして自分たちの暮らしに当てはめてみることが重要」と語る河崎さん
「水回り空間を見て実際に体を動かして自分たちの暮らしに当てはめてみることが重要」と語る河崎さん

 今回紹介したような水回り空間のバリエーションは、記事を読むだけでは、その便利さが、なかなか実感できないかもしれない。

 そこで、ぜひおすすめしたいのが、住宅展示場や実際の家族が建てた家を見学する実例見学会に行ってみることだ。水回り空間に入って自分で動いてみることで、その便利さや心地よさを体感することができる。

「リビングや個室などは広さや収納の配置などが異なりますが、家による使い勝手の違いはさほど大きくはありません。これに対し、水回り空間はさまざまなバリエーションが考えられますが、普段は自分の家の水回り以外は見たり使ったりする機会が少ないところでもあるのです。ほかの家がどんな水回り空間になるかを見て、実際に体を動かして自分たちの暮らしに当てはめてみることがとても重要です」(河崎さん)

今回お邪魔した<a href="http://h.nikkeibp.co.jp/h.jsp?no=295015" target="_blank">ビエナ駒沢展示場</a>の若月則行さん(ビエナ駒沢店チームリーダー)。「多世代で住み替えができる住まいを企画しました。長女のスペースが空いたら賃貸として家賃収入を得られます。1階にはカフェができるスペースを設け、人と人がつながる暮らしも提案しています」
今回お邪魔したビエナ駒沢展示場の若月則行さん(ビエナ駒沢店チームリーダー)。「多世代で住み替えができる住まいを企画しました。長女のスペースが空いたら賃貸として家賃収入を得られます。1階にはカフェができるスペースを設け、人と人がつながる暮らしも提案しています」

 もちろん、水回り空間だけではなく、最新のインテリアもとても参考になるし、「窓ガラスやお風呂などの最新設備の性能にも注目して欲しい」(河崎さん)。住宅展示場や実例見学会に行くときは、ぜひ部屋の広さをチェックするとよい、と河崎さんはアドバイスする。「部屋の畳数を見ることで、自宅にあてはめながら、自分の頭の中で広さをイメージできます」(河崎さん)

 『住宅展示場や実例見学は、すでに家を建てることが決まっている人が行くところ。まだ家を買うつもりがないのに行っていいの?』と考える人もいるかもしれない。しかし「家を建てるかどうか決めていなくても、勉強として様々なパターンを見ておくのは、自宅を住みやすい家にするための第一歩として有効です。ぜひ気軽に訪れて欲しいですね」。

(文/大森広司 写真/中川真理子)

■まちなかで快適に暮らす家について、もっと知りたい方はまちなか生活labへ
ビエナ駒沢展示場
■こどもの行動特性から学ぶ住まいと暮らしのヒント
子どもを勉強・読書に集中させるコツがあった
子どもに“自信”を付けさせる簡単な方法とは
遊びで知性と創造力を養う身近な教材があった