たっぷり仕舞える収納を確保して室内をスッキリと
今回、訪れた展示場の水回り以外のポイントも見ておこう。1階の長女の部屋にはサニタリーの向かいにクローゼットがある。それほど広いスペースではないが、中で着替えることも可能だ。「棚をL字型に設置してあり、衣類などをたっぷり収納できます。居住スペースが散らかることなく、あまり生活感を出さずに暮らせる工夫です」(河崎さん)
2階の親世帯のフロアーは子世帯や長女が集まるスペースも兼ねている。そのため、LDKにはみんながくつろいで過ごせる配慮も。「ダイニングはキッチンとの仕切りの部分を背もたれにして、ベンチタイプの椅子にすることで大勢でも食卓を囲みやすくしています。リビングの隣には書斎コーナーがありますが、その間は背板のない棚でゆるく仕切っており、気配を感じながら過ごすことができるプランです」(河崎さん)
一方、長女の暮らす空間にはほかの家族が入ることがほとんどない。そこで寝室にはドアなどの仕切りは設けず、スペースを有効に使いながら建具のコストも抑えている。「寝室は天井を低くしており、穴蔵のような空間にしています。人は周りが囲まれていると落ち着くので、狭くてもゆっくり眠れるのです」(河崎さん)