見た目の印象を大きく左右する髪の毛。美しい髪の毛の持ち主を見ると女性でもハッとしますよね。けれど、妊娠・出産をきっかけに髪質が変わったり、産後の抜け毛に悩まされたり……。年齢を重ねるにつれて、白髪や髪のパサつき、コシやツヤのなさなど、髪の悩みも増えていきます。そこで、「ワーママのヘアスタイル&美髪ケア」に関する特集を6回にわたりお届けしていきます。
 前回の第5回では、加齢によって髪質は変化していくことをお伝えしました。そこで、最終回の今回は、少しでもその変化を緩やかにし、改善につながるホームケア法を紹介。1日10秒でできる正しい美髪ケアや、髪の悩み別におすすめのヘアスタイルなど、ノウハウが満載です。

【ワーママのヘアスタイル&美髪ケア特集】
第1回 3分以内で完成!ママに見えないおしゃれ髪動画
第2回 動画付き!ワーママのシーン別ヘアスタイル4選
第3回 白髪を見えなくする!白髪染め9製品を使ってみた
第4回 あの人のキレイ髪の秘密を大公開 3人の女性経営者
第5回 白髪、薄毛、うねり、コシ・つやなしはなぜ起こる
第6回 髪と頭皮が変わる!多忙でも美髪を目指せる自宅ケア ←今回はココ

髪の毛を乾かさないで寝るのはよくない?

 前回、加齢によって白髪、薄毛、うねり、コシやハリがなくなるといった髪質の変化が訪れるとお伝えしました。加齢には誰もが逆らうことはできないけれど、少しでも今のダメージを食い止め、髪質の変化を緩やかにしたい……。

 そこで、医学博士で女性専門の頭髪外来を設置する「AACクリニック銀座院長」の浜中聡子さんのお話を基に、生活習慣で髪の老化につながるNG行為をまとめました。当てはまるものがどのくらいあるか、早速チェックしてみましょう。

【髪の老化一直線!NG行為チェック表】

 髪の毛を乾かさないで寝る、自然乾燥をする
……頭皮の常在細菌の繁殖を促し、頭皮のかゆみや炎症が起こりやすくなります。いやな臭いの原因にもなります。

 たばこを吸っている
……たばこは血管を収縮させ、毛根の血流が悪くなって髪に栄養が行き届かなくなります。

 お酒をよく飲む
……髪に必要な「ナイアシン」という成分が、アルコールの分解にとっていかれてしまい、髪質の悪化につながります。

 食事量を極端に減らす、無理なダイエットをしている
……低栄養、低タンパクになると髪質が悪化します。さらに、生理不順、無月経になるとホルモンバランスが崩れ、髪質だけでなく体にも悪影響を与えます。

 過剰な毛染めや脱色、縮毛矯正を繰り返している
……退色やパサつきなど、髪質が変化することも。頭皮や髪に負担がかかるので、頻度は控えめにしたいところです。

 運動不足気味である
……太り過ぎると余分な脂肪が血液中に蓄積され、血流が低下します。ウオーキング、ジョギング、水泳、自転車などの有酸素運動はダイエットに効果的。血流アップ、ストレス解消にもなります。

 深夜0時以降に眠りに就くことが多い
……髪の成長に関わる成長ホルモンは、夜10時~深夜2時までのゴールデンタイムに活発になるといわれ、眠りに就いてから最初にやってくるノンレム睡眠(入眠直後の90分)のときに最も多く分泌されます。何とか0時までにベッドに入るようにしたいですね。

 いかがでしたか? 次ページからは、今日からすぐにでも始めたい、正しい自宅でのヘアケア法と、白髪、薄毛、うねりなどの悩みによって違う対処法をお伝えします。加齢現象だからと諦めるのはまだまだ早いです!

<次ページからの内容>
・これだけで年齢を感じさせない美髪は可能。毎日のホームケア
・効果抜群!頭皮に元気がないときのスペシャルケア
・髪の悩み別おすすめのヘアスタイル
・知っておきたい、悩みのタイプに合わせたヘアケア法