「アメリカの大統領って、日本でいえば総理大臣でしょ」
「国を動かす力を握っている人、ということでは、一緒だね。どんな人になってほしいと思う?」
「一番強くて、一番やさしい人」
「大統領候補の一人は、ちょっと怖そうなことをいう。それでも人気がある」
「怖いのに? どうしてなのか、気になるな」
「どんなことにも理由がある。それを知るのは大事なことだ」
「人種差別主義者」? “お騒がせ”トランプ氏が大統領候補に
アメリカの大統領選挙(投票日は11月8日)が、いつにも増して関心を集めています。民主党が指名したヒラリー・クリントン氏が史上初の女性候補なのはもちろんですが、共和党の候補者が破天荒な言動で知られるドナルド・トランプ氏だということも大きな理由でしょう。
トランプ氏の歯に衣着せぬ発言は、しばしば物議をかもしてきました。たとえば「イスラム教徒の入国を禁止する」「メキシコ人は(アメリカに)ドラッグを、犯罪を持ち込む」「メキシコとの国境に壁を作る。建設費はメキシコに払わせる」……などなど。
「イスラム教徒やヒスパニック(中南米)系の人々に対する攻撃的な発言を受けて、多くの有識者はトランプ氏を『人種差別主義者』『女性蔑視主義者』と決めつけ、大手メディアも盛んに彼をめぐる否定的な報道を繰り返しました。そのため、いずれ選挙戦から脱落するだろうと思われていましたが、支持率は逆にじわじわ上昇。共和党の有力な候補者を次々と打ち負かし、ついに共和党からの指名獲得に成功したのです」(三浦さん)