(* このページはお子さんに読んであげてください。漢字やひらがなを読めるお子さんには、直接読ませてあげてください。From 山口照美)

 みんなが車の前に飛び出しそうになったり、危ない遊びをしたりしているときに、強く怒られたことはありませんか? 私には、4歳の子どもがいます。その子がお店から出る時ときに、ふざけてパッと勢いよく店を飛び出しました。お金を払うため、手を離した一瞬のタイミングです。あわててつかまえ、その場で本気で叱りました。もし、お店の前が車のびゅんびゅん走る道路だったら。歩道でも、自転車がスピードを出して走っていたら。ちょっとぶつかっただけでも、頭を打つと命に関わります。

 君達からしたら「なんで大人はそんなに怒るんやろう、大丈夫やったしええやん」と思うかもしれません。でも、大人達は命が二度と帰って来ないことを知っています。大事な人を亡くした経験がある人もいます。「ああ、あのとき注意してやればよかった」「もっと一緒にいたかった」……そう思っても、命が無くなったら二度と会えない。だから、大人達は必死で怒ります。君達を、絶対に死なせたくないと願っているからです。君達とずっと一緒に過ごしたいと思っているからです。でも、大人がどれだけ安全のための努力をしても、みんなが「死なないように行動しよう」としなければ意味がありません。1人で道路を渡ろうとするとき、車が来ていないか確認するのは誰ですか? ――自分しかいませんね。ふざけて教室で追いかけっこをしている人に、どんな声をかけますか?

 「注意一秒、けが一生」という言葉もあります。危険を感じるアンテナを立てて、「死なない力」をつけてください。

● 一言コラム 【最近の山口家】

夫も4月から職場が変わり土曜出勤になったため、私が1人で子どもを見る場面が増えました。4歳息子は“子鉄”(子どもの鉄道オタク)。阪急梅田駅が大のお気に入りで、しょっちゅう連れて行かれます。手塚治虫ラッピング電車に遭遇し、興奮している場面。描かれた鉄腕アトムに対し「なんでパンツと靴しかはいてないの?」と心配していました。