見た目の印象を大きく左右する髪の毛。美しい髪の毛の持ち主を見ると女性でもハッとしますよね。けれど、妊娠・出産をきっかけに髪質が変わったり、産後の抜け毛に悩まされたり……。年齢を重ねるにつれて、白髪や髪のパサつき、コシやツヤのなさなど、髪の悩みも増えていきます。そこで、「ワーママのヘアスタイル&美髪ケア」に関する特集を6回にわたりお届けしていきます。
 まずは、3分あれば完成する、ママに見えないまとめ髪を、人気ヘア&メイクアップアーティストに教えてもらいます。朝時間がない!という人にも簡単で、かつおしゃれに見えるまとめ髪テクを、動画付きでご紹介。第1回は、覚えておけば様々な応用がきく基本の結び方を2つ、お届けします

【ワーママのヘアスタイル&美髪ケア特集】
第1回 3分以内で完成!ママに見えないおしゃれ髪動画 ←今回はココ
第2回 動画付き!ワーママのシーン別ヘアスタイル4選
第3回 白髪を見えなくする!白髪染め9製品を使ってみた
第4回 あの人のキレイ髪の秘密を大公開 3人の女性経営者
第5回 白髪、薄毛、うねり、コシ・つやなしはなぜ起こる
第6回 髪と頭皮が変わる!多忙でも美髪を目指せる自宅ケア

お疲れママから脱却!大人のポニーテールを習得したい

 暑いから、仕事や家事に邪魔だから、セットが面倒だから、という理由で、さっと後ろに髪の毛を束ねる一つ結び。実はこの一つ結び、周りからおしゃれに見られるか、はたまたおしゃれに無頓着のお疲れママに見られるか、結び方次第で印象が大きく分かれるところです。

 忙しい朝にさっと簡単にでき、しかもこなれて見える髪形にしたい! そんなママ達にテクを披露してくれるのは、人気女性ファッション誌をはじめとする雑誌や広告、タレントのヘアメイクで活躍中のヘア&メイクアップアーティスト・サユリさんです。

 今回サユリさんに教わるヘアスタイルはすべて、難しいテクニックは不要。練習を重ねるうちに、うまくできるようになります。編集部が実際に試して感じたポイントをオレンジ色のテキストでお伝えしますので、動画とあわせてチェックしてみてください。

 まずは、基本中の基本、シンプルな一つ結びをご紹介します。このヘアスタイルが似合うのは、信頼と清潔感をアピールしたい職場でのこんなシーンです。

 【今日は取引先でプレゼン!信頼を勝ち取る上質&清潔ヘア】
①決定版!大人のポニーテール

 ビジネスシーンにふさわしい大人のポニーテールは、結ぶ位置の高さと頭頂部の立体感がポイントです。

(この動画は無音です。電車の中などでもご覧いただけます)

 <準備するもの> 
・太いゴム …… 1本
・スモールピン …… 1本
・ヘアスプレー(ハードタイプ)

 <作り方> 

(1)いつもの分け目を残しながら、手ぐしで髪全体を一つにまとめ、耳の上のラインの延長線上に位置を決めてゴムで結びます。あえてブラシを使わずに手で流れを作ることで、空気が入り自然な立体感ができます。後頭部は自分では見えないので、位置を決めるときは親指を使って耳の上のラインになっているかを確認するとうまくいきました。

 

(2)ハチ(頭のてっぺんとサイドの間の最も出っ張っている部分)より内側の頭頂部付近の髪を、親指と人さし指で少しずつつまみ出します。このとき、指で挟む髪の量が多過ぎないように注意します。全部で10カ所くらいを目安につまみ出し、バランスを見ながら立体感を出していきます。はじめはバランスを見るのが難しかったのですが、1回につまみ出す髪の量を少しにすると、失敗しにくくなりました。

 

(3)ヘアスプレーを手に取り、後れ毛やつまんだ箇所になでつけ、崩れないようにします。ついヘアスプレーを全体にかけてしまいがちですが、少しずつ手に取りなでつけることで、吹きかけるより立体感をキープできました。サイドの髪の毛を少し耳にかけるようにして、こなれ感を出します。これで完成です。

(4)さらにこなれ感を出すには、結び目より下の長めの髪を少し取り、ゴムに巻き付けて結び目を隠し、毛先をスモールピンで固定する方法もあります。ピンはゴムで留めた位置にさすようにすると、きちんと留まりました。髪の毛が短い人は、ヘアスプレーを手に取り、ゴムに巻き付けた箇所になでつけて固定するといいでしょう。