2000人の中からモーグリ役を射止めた新人俳優
赤ん坊のときに親を亡くして一人ジャングルに取り残され、動物に育てられた少年の物語。イギリスの小説家・詩人のラドヤード・キプリングによる、この児童文学『ジャングル・ブック』は1894年に誕生しました。1967年にディズニー・アニメーションが映像化した作品として有名です。
今回、最先端の映像技術で動物達が描き出され、ただ一人の実写キャラクター・モーグリを、2000人ものオーディションから選ばれた新人ニール・セディ君が好演しています。幼い心で真摯に自分の居場所を模索し、信念のために毅然と戦う愛すべき小さなヒーロー、モーグリ。もう彼がかわいくてかわいくて、映画を見ている間、私は完全に“親目線”でした(笑)。
そのニール君が映画のPRで来日し、単独インタビューできることに。まさに天才子役のニール君は、抜群の運動神経でモーグリの軽やかな身のこなしを熱演し、表情豊かに主人公の内面までも見事に演じ切りました。賢くて運動もできて、演技力バツグン。現在12歳の彼は、ご両親からどんな教育を受けてスクスクと育ってきたのでしょうか?
清水 モーグリ役、本当に素晴らしかったです。劇中、登場する人間のキャストはニール君だけで、あとの動物は全部CG合成とのことですが、完成した映画を見てどう思いましたか?
ニール君 もう本当にすごかった! 家族だけの試写会をやってもらったんだけど、持っていたポップコーンが驚きのあまり、あちこちに飛び散ったくらいだよ(笑)。
―― 自分で見たモーグリ役は、100点満点で何点くらい?
ニール君 え~、ちょっと分からないなぁ……。そうだなぁ、初めての演技だったから、何が0で何が100か分からないけど、(照れながら)自分としては結構満足してるかな。