自分自身をより向上させるためにこの人がベスト、という選び方

最近、テレビのリモコンやスマホなど「音声入力」の精度がすごく高いですよね。僕は、メールはスマホの音声入力を使うのが、日常になっています。例えば、「18時からTBSで打ち合わせ。」この一文って、短いけれど数字+アルファベット+漢字の組み合わせで、フリック入力がちょっと手間です。そこで、マイクに向かって「18時からTBSで打ち合わせマル」と話せば、ほら! 文字変換も一瞬。文章が長くなると誤字脱字も少なからずありますが、バーッとしゃべってテキスト化されたものを、部分的に直せばいいんです。速いですよ
最近、テレビのリモコンやスマホなど「音声入力」の精度がすごく高いですよね。僕は、メールはスマホの音声入力を使うのが、日常になっています。例えば、「18時からTBSで打ち合わせ。」この一文って、短いけれど数字+アルファベット+漢字の組み合わせで、フリック入力がちょっと手間です。そこで、マイクに向かって「18時からTBSで打ち合わせマル」と話せば、ほら! 文字変換も一瞬。文章が長くなると誤字脱字も少なからずありますが、バーッとしゃべってテキスト化されたものを、部分的に直せばいいんです。速いですよ

 妻でいうと、本人は、ほんわかとしたビジュアルを邪魔に感じているところがあります。ある情報番組の収録後に、納得できない顔で帰ってきたときがありました。

 収録を終えて、自分のパフォーマンスの評価をプロデューサーに求めたそうなんです。すると、「ワイプに映る顔がかわいかったよ♡」と褒めてもらったといいます。本人としては、見た目の話じゃなくて、もっとコメントの内容等で評価してほしいんだ、と首をかしげていました。

 僕は、そんな妻に、それでいいんだ、と伝えました。「ワイプがかわいかった」。これこそが君のニーズであり良さなんだ、と。福田萌は、ミスキャンパスで世に出てきた。学歴も、ビジュアルも悪くない。女子アナにはならなかったので、タレントとしての汎用性がある。

 「見た目のかわいらしさがありながら、物事を考えて発信する力がある」。これこそが君の武器だと。

 自分の売りを考えるとき、実は良い面と悪い面は同じです。例えば、藤森なら、彼の良さはノリが軽いところ。悪いところも、同じく軽いところです。軽さが良く出れば親しみやすさになるけれど、悪く出ると最悪です。

 自らの武器を緻密に見つめて、誰もまねできないぐらいに先鋭化して最大化する――それは自分で向き合っていくしかありません。妻にもそこに気づいてほしくて、タレント福田萌には、こういう長所があってこんな弱点がある、と伝えました。

 僕も妻も、自分の生活を、自分自身を、より向上させるためにこの人がベスト、とパートナーを選んだと思っています。その意味で、うちは上昇マインドが強い分かりやすい夫婦。

 僕と妻とを個々の“企業”と考えると、より会社を大きく成長させるために、1つのビジョンのために、それぞれに足りない部分を補強した「合併」ですね。お互いにとっては、相手を飲み込む吸収合併でした。

 これも一つの、夫婦のあり方ですかね

(取材・構成/平山ゆりの 写真/片桐寿憲)