子どもが生まれると、多くの育児グッズが必要になります。その時々で「本当に必要?」「どれがいいかな?」と判断を迫られながら、買い足していったり、人からいただいたりするわけですが、どうせ購入するなら、愛着を持って使い倒せるものを選びたいですよね。でも、ママ目線だけで購入すると、パパが恥ずかしがったりして使ってもらえないことも…?

 そこで今回、DUALではパパの目線も重視した「育児・教育グッズの選び方&ベストバイ」特集を展開します。かっこいいモノ、こだわりのモノを語らせたら右に出る者はいないというパパライター3人に、幼児~小学生の間に必要になってくるオススメの製品をリサーチ・紹介してもらいました。

 今回は、家電専門ライターのコヤマタカヒロさんに、小学校入学時に検討することが多い携帯電話やスマホ、位置情報を伝えるグッズ、家の防犯グッズなどを選んでもらいます。

【パパが選ぶ育児・教育グッズ&ベストバイ 特集】
第1回 パパ・ママ200人調査 最も役に立ったグッズは何?
第2回(上) パパが押したくなるベビーカー10選
第2回(下) 目的別、パパのおすすめの最新ベビーキャリア
第3回 カッコ良くて使える おすすめの最新パパチャリ
第4回 パパからわが子へ 夏に贈るランドセルと文房具
第5回 小学校入学で検討したい、携帯や防犯グッズ ←今回はココ
第6回 パパと子どもで楽しむ 進化する夏おもちゃベスト3

 子どもの成長は親にとって最大の喜びだが、同時に不安も訪れる。例えば、小学校入学は親離れ、子離れのスタートだ。これまで、幼稚園、保育園には送り迎えが当たり前だったのが、子ども一人で行くことになる。

 著者宅でもこの春、長女が小学校に入学した。子どもの足で10分ほどの行程だが、親としてはちゃんと行けるのか不安が先に立つ。しかし、当人はそんな心配は全く感じていないらしく、学校が終わった後、30分以上帰ってこない日もある。

 そこで、子どもの防犯に関するツールを考えてみよう。GPSや子ども用ケータイなどの子どもに持たせるものから、家庭の防犯対策、子どもを見守るツールなどを紹介しよう。

 きょうのパパライター コヤマタカヒロさん 

 デジタル&家電ライター。パソコンやAV機器を初めとするデジタル機器から調理家電、掃除機などの白物家電まで、電気が流れるモノを中心に執筆活動を展開するフリーライター。趣味は学生時代に厨房アルバイトで培った調理。現在、わがまま長女(6歳)、スイーツなお姫様次女(4歳)、イヤイヤ期真っ最中の三女(2歳)の、3人娘のパパとして、子育てにも奮闘中。

GPSで子どもの居場所を把握する

 ソフトバンク「みまもりGPS SoftBank 201Z」 (ソフトバンクオンラインショップ価格1万2696円)

 au「あんしんGPS」 (本体価格 6480円)

 学校や遊びなど外出した子どもの防犯対策として欠かせないのが、居場所の確認だ。最も手軽なのが、子どもの荷物にGPSをセットすること。これなら、小学校1年生ぐらいで、まだケータイやスマートフォンを持たせられない小さな子どもでも使える。

 通信機能を内蔵したGPS機器なら、リアルタイムで居場所を親のスマートフォンなどに送ったり、パソコンからチェックすることが可能。また、最寄り駅などに着いたときや、自宅周辺に来たときなどに自動的に接近通知メールを受け取るといったこともできる。

 この通信機能付きのGPS端末には、ソフトバンクの「みまもりGPS SoftBank 201Z」と、auの「あんしんGPS」が選択できる。両モデルともに、子どもがボタンを押すだけで場所を通知できるほか、指定エリアから離れたとき、入ったときに通知を送ることができる。ソフトバンクはディスプレイなどを搭載しないシンプルな設計で、その分、バッテリーが長期間もつのが特徴。auはディスプレイを装備し、電波状況やバッテリー残量が一目で分かる。

HAMOLO「キンセイ端末」(本体価格 2700円)

 通信機能を搭載するGPS以外で注目したいのが、無線通信機能を利用した位置情報サービスだ。その1つが、現在、JR西日本とHAMOLOが行っている見守り位置検索サービスだ。これはHAMOLOが提供する「キンセイ」端末とアプリを利用することで位置情報を検索できるというもの。 

 キンセイ端末はコイン型電池を内蔵しており、現在、JR西日本管内の主要駅に設置されているアンテナなどとし、位置情報を送ることができる。また、「キンセイ」アプリを導入しているユーザーのスマートフォンもアンテナになる仕組みとなっており、このサポーターが増えることで、位置情報の精度が向上する仕組み。通信機能を使うGPSと異なり、データ通信料金が掛からない、端末を細かく充電する必要がないといったメリットがある。

 サービスエリア近くにお住まいの場合は、これも有力な選択肢になりそうだ。

<次ページからの内容>
・ケータイはどんな種類がある?
・スマホを欲しがったら・・・
・お留守番対策にこんなグッズも
・遠隔操作で子どもも両親も安心