タレントの福田萌さんを妻に、3歳の娘がいるパパである、オリエンタルラジオの中田敦彦さん。この連載では、中田さんお得意のロジカル思考&トークで、子育て世代にまつわるあれこれを語っていただいています。第5回のテーマは、住宅購入について。賃貸派の中田さんが、「20年後に都心に1LDKを買う」に至ったワケとは? 後半の、中田さんの常軌を逸した(?)お金の使い道についてもお楽しみください。

 ほぼ毎晩、娘が寝たあと1~2時間は、妻と軽くお酒を飲みながら話をしています。意識的に夫婦の時間をつくっているわけではなく、単純に楽しくて続いていますね。

 だいたいビールです。「1杯やりますか」と、僕も妻も銘柄にこだわりがあるから、それぞれの缶ビールを冷蔵庫から出して始まります。その日のネットニュースなどたわいないことから、娘の様子、教育方針から仕事のことまで、話題は色々です。

 ここに最近持ち込まれた議題は、「住宅購入」についてでした。

生活や家族の状態に合わせて、住み替えていけばいい

 そもそも僕は、賃貸がいい、と思っています。マイホーム願望もありません。家は買いません。

 今高値がついている土地が、10年後同じであるとは限らないから。特に栄枯盛衰の激しい東京は、かつてイケていた土地が、10年足らずで閑散として古びていることが往々にしてあります。どの場所に買うかは、決められません。 

 マイホームを買うタイミングって、結婚や出産など家族の形態が変わるときが多いですが、家族が最大のときのサイズに水準を合わせて買うのは、合理的でないとも思っています。

 うちも娘が成長し、第2子、第3子と家族が増えるかもしれません。でも、子どもはいつか巣立ちます。家族は増えるけれど、減ります

 家族が拡大したときは、そのマックスサイズに合わせた家を選んで借りればいいし、家族が減ったらミニマムサイズに合わせればいい。子どもの年齢やそのときの家族の状況で、住環境に望むことの優先順位もきっと違うでしょうしね。

 というのが、僕の家に対する基本スタンスです。完全なる〝賃貸派“なわけですが、妻からこんな情報が持ち込まれました。

 「賃貸だと、高齢化したとき新たに物件を借りるのが難しくなるらしい」と言うのです。