子どもが生まれると、多くの育児グッズが必要になります。その時々で「本当に必要?」「どれがいいかな?」と判断を迫られながら、買い足していったり、人からいただいたりするわけですが、どうせ購入するなら、愛着を持って使い倒せるものを選びたいですよね。でも、ママ目線だけで購入すると、パパが恥ずかしがったりして使ってもらえないことも…?

 そこで今回、DUALではパパの目線も重視した「育児・教育グッズの選び方&ベストバイ」特集を展開します。かっこいいモノ、こだわりのモノを語らせたら右に出る人はいないというパパライター3人に、幼児~小学生の間に必要になってくるオススメの製品をリサーチ・紹介してもらいました。

 この記事では、小学生と保育園、二人の娘さんがいる杉山ジョージさんリサーチによる「わが子に贈るランドセルと文房具」を紹介します。今では夏前に売り切れる商品もあるというランドセル。どんな商品が人気なのかをメーカーに聞きました。「文具ソムリエール」に尋ねた文房具は、「こんな面白いものがあるのか!」と大人でも欲しくなること、間違いなしです!

【パパが選ぶ育児・教育グッズ&ベストバイ 特集】
第1回 パパ・ママ200人調査 最も役に立ったグッズは何?
第2回(上) パパが押したくなるベビーカー10選
第2回(下) 目的別、パパのおすすめの最新ベビーキャリア
第3回 カッコ良くて使える おすすめの最新パパチャリ
第4回 パパからわが子へ 夏に贈るランドセルと文房具 ←今回はココ
第5回 小学校入学で検討したい、携帯電話や防犯グッズ
第6回 パパと子どもで楽しむ 進化する夏おもちゃベスト3

 夏休み真っ最中。もう、どうしてそんなに体力があるのか?というほど全力で夏を楽しんでいる子ども達はキラキラしていますよね。そんな子ども達の姿を見て、もっともっとステキな夏にしてほしい!と思うパパさん! 使える役立つアイテムで夏をバックアップしてあげませんか?

 そう。どうしてもはじける夏に「遊び」を重視して、おもちゃやゲームを選びがちのパパさんもたくさんいるでしょう。しかし!夏は「遊び」だけじゃなく「学び」も重要!

 というわけで今回は「学び」をテーマにパパからわが子に贈ってほしいオススメのアイテムをご紹介します。なんといっても、学びのプレゼントは、ママに相談しないで選んでもほとんど怒られることがない、パパにとっては貴重なケース(苦笑)。ぜひぜひ有効に活用していきましょう。

 きょうのパパライター 杉山ジョージさん 

 兼業主夫放送作家。1976年生まれ。日本大学芸術学部在学中から放送作家としての活動を始める。2001年に結婚。2004年に長女、2011年に次女が生まれる。長女が年長になるタイミングで、それまで保育園任せで二人ともフルに働き乱れてしまった生活リズムを戻すために仕事を減らして「兼業主夫」へ。NPO法人「イクメンクラブ」社員、NPO法人「Fathering Japan」会員

お盆が勝負!?ランドセル選びはお早めに!

 学びのアイテム達を収めて運ぶランドセル。次の春に小学生になるお子さんがいるパパにとっては気になるものです。とはいえ、実際に使うまでにはまだ半年以上。まだまだ買うのは先でしょう、なんてのんきに構えているパパさん!甘い!ランドセル業界にとってはこのお盆がメーンの商戦となるんです。その理由はもちろん、帰省。平均価格は年々上がっていて、今はおよそ5万5000円くらいと高騰しているランドセルを買うにはやっぱりおじいちゃん・おばあちゃんからの金銭的なサポートは必須ですよね。

 そんなわけで帰省のタイミングでおじいちゃん・おばあちゃんと一緒に選ぶというケースが非常に増えているんだとか。ただ、その商戦は年々早まっているそうです。

 「昨年は8月から9月にかけてがピークでしたが、今年は7月から8月にかけてがピークになると思われます。そろそろ品切れの心配も出てきますね」

 そう話してくれたのは「天使のはね」などでおなじみのランドセルメーカー、株式会社セイバンの広報、上田さん。メーカーによっては、販売スタートから数日で売り切れてしまうという、プラチナチケットさながらの事態もあるという話を聞きますが、いったいなぜこんなに早い段階で売り切れてしまうのでしょうか?

 「最近はSNSなどで情報が広がるのが早いと感じます。なので、いいものがあるとあっという間に情報が拡散されて人気が集中することがあるようです」(上田さん)

 なるほどランドセル業界も情報戦なんですね・・・すごい。そんなランドセル事情、多色展開が当たり前になっていますが人気の色はなんでしょうか?

 「男の子はやっぱり黒が人気。主流の黒に、赤や金などステッチの色変えでデザインに遊びを持たせる傾向があります。女の子はかなり多様化していますが、一番人気はピンク、次いで水色や紫です。素材にこだわるケースが多くて、キラキラしているパール素材は人気です」(上田さん)

 女の子イコール赤という時代が終わっていることは分かっていましたが、ピンクに次ぐのが水色や紫だったのは少し意外かもしれないです。一方、機能の面ではどうなっているのでしょうか?

 「今年の4月に発表したものは、背中に接する部分の生地にこだわりました。吸湿と放湿を繰り返すブレスレザーを採用し、従来品に比べ背中のムレを解消しました。そして、最近は一部のメーカーも巻き込み事故などの危険に備えて、給食袋などをひっかけるサイドフックに、一定の力が加わると外れる安全ナスカンというものを使用することが多いのですが、セイバンではこれを強化していて、1年生児童の平均体重よりも軽い約15キロの負荷で外れるものを使用しています」(上田さん)

 快適性と安全性。毎日使うものだからこそこだわりたいという親御さんの思いに応えるべく進化を続けるランドセル。パパとしてもしっかり最新情報をチェックして売り切れ前にゲットしないといけませんね。

セイバンでは男の子は黒、女の子はピンクに次いで水色や紫のランドセルが人気
セイバンでは男の子は黒、女の子はピンクに次いで水色や紫のランドセルが人気

文具ソムリエール菅未里さんがセレクト!

 夏休みには宿題もつきもの! そして、中学受験を目指している子にとっては“勝負の夏”だったりもするわけです。というわけで夏の学びアイテム。続いてはダイレクトに「文房具」です。

 セレクトしてくれたのはメディアなどで活躍中の文具ソムリエールの菅未里さん。小学生のころ、コミュニケーションを取るのが得意じゃなかったときに、色々な形の消しゴムを持っていたことでたくさん友達が増えた経験から文房具を愛するようになったという菅さん。今回はパパからわが子にプレゼントしてほしいオススメの文房具を5つ選んでいただきました。

<次ページからの内容>
・本の形をしたパッケージ
・低学年にも持たせてみる
・忘れ物対策にバッチリ
・スマホと連携
・「一生つかえる」ヒット商品