日経DUALの「今どき共働きファミリー家電」連載でもおなじみ、中学生の娘を持つIT・家電ジャーナリストの安蔵靖志さん。娘のために毎朝5時に起きてお弁当を作っています。そこで考えたのが、「家電」を使って毎日の弁当ライフを少しでも楽にできないかということ。この連載では、安蔵さんが家電を使ってお弁当を楽に作る方法を模索。第2回は、シャープが2015年11月に発売した注目の調理家電「ヘルシオ ホットクック」でお弁当作りに挑む記事の後編。前回はきんぴらゴボウを作りましたが、今回は煮魚に挑戦します!

 前回は、シャープの「ホットクック」でお弁当のおかず作りにチャレンジしてから日を置いてしまったが、今回は後編をお送りしたい。前回は、箸休め的な料理「きんぴらゴボウ」を作った。今回はいよいよメインのおかずに挑戦する。

 前回も紹介したように、ホットクックの大きな魅力は、水を全く使わない「無水調理」が手軽にできる点にある。火の通りやすい鶏肉や水分の多いトマト、タマネギをふんだんに使うこともあるが、野菜たっぷりの無水カレーが1時間ちょっとでできる「時短調理」も魅力的だ。特に、毎日忙しいDUAL読者の場合、「時短」ワザは一つでも多く身に付けておきたいもの。そういう家庭でこそ、ホットクックが実力を発揮する。

炊飯器でもないのに「予約調理」が可能!

 時短調理という意味では、「予約調理」機能に注目したい。

 DUAL世帯の場合、予約炊飯を活用しているという人も多いのではないだろうか。筆者は、自宅での炊飯に土鍋を利用しているため予約炊飯ができないのだが(笑)、朝の忙しい時間にお弁当作りをしている人の多くは、恐らく予約炊飯を活用していることだろう。さらに人力も駆使し、自宅に電話して子どもに「洗米して炊飯器の予約炊飯をセットして」とお願いする人も多いのではないだろうか。

 ヘルシオ ホットクックは炊飯器ではないのだが(一応手動メニューで炊飯は可能)、予約調理機能を搭載している。これも、DUAL読者にとっては魅力的なポイントの一つとなるだろう。

ヘルシオ ホットクックの操作パネル。「予約」ボタンを使うと予約調理ができる。予約調理は16メニューで利用可能だ
ヘルシオ ホットクックの操作パネル。「予約」ボタンを使うと予約調理ができる。予約調理は16メニューで利用可能だ

「さんまの骨まで柔らか煮」などは「予約調理」がベスト

 以前、別の企画でホットクックを借りて料理を作ったことがあったのだが、そのときは「さんまの骨まで柔らか煮」が娘に大好評だった。

 このメニューの場合、ホットクックの売りの一つである「まぜ技ユニット」は使われない。しかし、繊細な温度管理のおかげで、水を全く使わない(お酒100mlなど調味料の水分はたっぷり使うが)にもかかわらず、焦げつかずに調理できる点が魅力だ。

 調理時間は約2時間半と長めだが、途中で何かする必要がないので、その間、他のことをしていればいい。骨までしっかりと柔らかく煮てくれるから、子どもに食べさせるときも安心だ。

「さんまの骨まで柔らか煮」の材料をセットしたところ。水は使わないが、お酒やしょうゆなどの調味液は使う
「さんまの骨まで柔らか煮」の材料をセットしたところ。水は使わないが、お酒やしょうゆなどの調味液は使う

約2時間半かけて「さんまの骨まで柔らか煮」が出来上がったところ
約2時間半かけて「さんまの骨まで柔らか煮」が出来上がったところ

「さんまの骨まで柔らか煮」を弁当に入れてみた。汁を切れば十分にお弁当のおかずになる
「さんまの骨まで柔らか煮」を弁当に入れてみた。汁を切れば十分にお弁当のおかずになる

 ただ、ちょっと気になったのが「いつ調理するか」だ。先述のように調理時間が約2時間半もかかるため、ご飯を食べる時刻よりかなり前に調理をスタートしておかなければならない。しかし、DUAL読者の中には「仕事から帰ってから寝るまでに2時間半もない」などという人も多いのではないだろうか。料理が傷みやすい今の季節、夜中ずっとさんまをホットクック内に置いておくのも心配だ。

 そこでオススメしたいのが予約調理。これのいいところは、「安心・安全」という点にある