緊急でも重要でもないことをやろう、と気が付いた産休初日

 産休に入るタイミングで、仕事と同様に、産前にやるべき買い出しなどのTODOリストを作りました。すると、初日にすべてのタスクが終わってしまったのです。明日から何をしよう、と考えたときに、「7つの習慣」の時間管理マトリクスを思い出しました。

 緊急度×重要度の掛け合わせによって作られる4領域の中で、今までは「緊急で重要」なことばかりに取り組んでいました。でも、これからの1年は「緊急でも重要でもない」ことをやればいいんだ、と気が付きました。

 そこで、3つの目標を立てました。1つ目は、健康的な食生活を送ること。2つ目は、初めての子育てに不安があったので、子どもとの関わり方について学ぶことができる保育関連の資格を取得すること。3つ目は、メンバーの悩みを聞くだけではなく、その後のアドバイスができるように「キャリアカウンセラー」の資格を取得することです。

 祖父母に預けたり、一時保育やベビーシッターを利用したりしながら、産後4カ月から保育関連の講座に通いはじめ、子どもが8カ月のときに資格取得。その後、子どもが1歳になったタイミングでキャリアカウンセラーの講座に通い、資格を取得しました。

苦手だった父親ががんに。講座で学んで父を許せるように

 実は、思春期のころから父親とは距離を取ったままでした。幼稚園から通っていた私立校の友人のお父さんは、社会的に地位がある人達ばかり。一方、自分の父親は祖父から継いだ不動産関係の会社を経営。仕事も暇そうで、いつもサントリーオールドを飲んで酔っ払っている父があまり好きになれませんでした。

 保育関連の資格を取得したのも、父親に対する感情がきっかけ。講座では自分の親との関係も学ぶことができます。そんな中、講座に通っていた最中に、父親ががんで倒れたのです。父が死ぬかもしれないという状況で、父親との関係を見直すことができ、ようやく父のことを理解できるようになりました。