性を前向きに子どもへ伝えるために、家庭での実践事例

 DUAL読者に、子どもが「性」について自然に捉えるために、家庭で取り組んでいることや工夫していることを聞くと、次のようなコメントが集まりました。

<乳幼児ファミリー>

●まだ小さいので特に何もしていませんが、性について悪いイメージや恥ずかしいという気持ちを持ってほしくないので自分や夫の体に触ってきても怒ったり避けたりしないようにしています。生理についても特に隠すことなくせがまれれば血を見せたり大きくなったらなるんだよ~ということは伝えています。(40歳/年少女の子ママ)

●まだ3歳ですので、特別何かをしているということはありません。「男の子と女の子は違う」くらいの認識は持っているので何か聞かれたりしたときには3歳だからと言って曖昧な答え方をするのではなく子どもに合わせた言い方はもちろんしますが、しっかり答えるようにしています。(33歳/年少男の子ママ)

命の始まりから教えたい。今は上の子がまだ2歳なので、植物図鑑で一緒に勉強している段階。いずれは人体図鑑も与えたい。ただし、セックスという単語はまだまだ使いたくないです。仕事が保健体育教員なので、自分としては基本的なことは分かっているつもりだが、小さい子どもに納得いく形で…となると初めてのことなので、手探りではありますが。子どもに性を教えるというよりも、「生を教える」「伝える」ことで、性の部分の理解が深まればと思います。(38歳/0歳、2歳女の子ママ)

●上の子もまだ3歳なので私達自身しっかりと考えているわけではないですが、保育園でお着替えやシャワーをしているので「男の子にはおちんちんがある」「女の子にはない」「ママにはおっぱいがあるけどパパにはない」ということはしっかり認識しているようです。私達夫婦は医師なので、自然な流れとしてそういった体のつくりの違いから教えていくのがいいのかなぁと漠然と考えています。あとは、男の子なので思春期になれば親より先輩や友達から学ぶことが大きいのではと思っています。(33歳/0歳、年少男の子ママ)

<小学生ファミリー(1~3年)>

●男女の体の違いは姉・弟でも一緒に考える機会を共有させるようにしています。男女で違いがあることは自然であるということをまず理解してもらうようにしていて、自分が産婦人科医師で妻が助産師なので、仕事の話でも適切な話があれば子どもにも聞かせるようにしています。(36歳/1歳、年中、小1男女のパパ)

●テレビ番組『ダーウィンが来た!』と『地球ドラマチック』をよく見るので、動物や鳥が交尾をすることで子孫が残ることは、既に知っています。交尾については恥ずかしいこととは思っていなくて、「当たり前」「動物はみんなする」「しなかったら子どもが生まれないじゃん」などと伝えています。ただ、人間は例外で、恥ずかしいから隠すのだということを伝えるのが難しいですね。(42歳/1歳、小1女の子ママ)

●性に関する質問をされたら、話を濁したり恥ずかしがったりせず、しっかり答えるようにしています。男女の性の違いを説明しつつ、女らしくや男らしくを強要しないように意識して接しています。(43歳/年中・小3男女のママ)

●図鑑好きの長女の図鑑ラインナップに、「人間」の図鑑を入れました。また「水着で隠れる部分はむやみに他人に触られていい場所ではない」と伝えてあります。電車通学なので痴漢のことについてははっきり説明しています。(40歳/年少、小3男女のママ)

<小学生ファミリー(4~6年)>

●三大欲求の一つなのだから、ある日突然知るのもおかしいと思って、赤ちゃんはどこから生まれるの?の質問など、小さいときから聞かれたら他のことと同じように答えてきました。避妊、犯罪、性感染症が1番伝えたいことだし、何歳のときに性的接触の機会があるかわからないので、その時期までに、本人が取捨できる選択肢を持たせたいです。(44歳/小1、小4女の子ママ)

●TVでラブシーンがある場合(ベッドシーンを除く)、画面を消すのではなく、心がドキドキして、優しい気持ちになるね。仲良くて良かったねなど、肯定的に話をする。「汚い」「気持ち悪い」「変」と思わせないようにしています。ただし、犯罪もあることは伝えていて、障碍者が巻き込まれる性犯罪をドラマ化したものは、子どもに見せてどう思うか話し合いました。(44歳/小1、小4男の子ママ)

●女性には定期的に生理が来ることは、小さいころから息子に伝えている。第2子出産時は立ち会わせました。(40歳/年少、小4男女のママ)

<中学生ファミリー>

●子どもから質問がない限りは何もしません。ただ、夫婦がとても仲良しであること、お互いに大切にしていることを見せてきました。(55歳/中学生男の子パパ)

 ときに迷い、手探りながらも、子どもの興味や変化としっかり向き合おうとする姿勢が見て取れた今回のアンケート結果。次回は具体的な読者の悩みや声を吸い上げながら、様々な情報が氾濫する中、家庭でサポートできる性教育の基本について専門家からアドバイスをもらいます。

(文・構成/日経DUAL 加藤京子 図デザイン/Coccoto 國武法子)