音楽の授業はバイリンガルクラスの先生も指導
一般クラスは4月から9月生まれの子どもが多い年長の「きく組」と、早生まれの子どもが多い年少の「あやめ組」とに分かれている。男女の構成比は年度によって違うが、今年度は女子のほうがやや多めとのこと。各クラス30名弱と、教師の目も行き届きやすい少人数制だ。
取材を始めた3時間目は、あやめ組は音楽の授業中だった。
「ボーイズ!」「ハーイ!」。声をかけられた男子生徒達が手を挙げる。男子と女子が手遊びを交えて輪唱するという授業内容だが、歌っているのは英語の歌だ。音楽の専任男性教諭と共に指導にあたるのは、外国人教員であるオーストラリア人の女性音楽教師。今年から取り入れられたバイリンガルクラスの音楽の授業を担当することが主だが、一般クラスの音楽の授業も週に一コマ、チーム・ティーチングという形で担当している。
先生が口ずさむ英語の歌を、聞き取って繰り返すあやめ組の子ども達。「音楽は世界の共通言語」とよくいわれるが、臆することなく英語で答え、ハツラツと授業に参加する子ども達の様子を見ていると、バイリンガルクラスと一般クラスの違いはもちろん、年長クラスと年少クラスの差などほとんどないのではないかと感じられる。