【評価4】バリアフリー度は文句なしの満点

【子連れ視点でバリアフリー度をチェック!】☆☆☆☆☆
●ホームが広くベビーカーで通りやすい。ホームドアも設置されていて安心
●端にあることが多い車椅子&ベビーカースペースが車両の中心部分にあるのはうれしい

【バリアフリー度(20点/20点)】

 バリアフリー度は問題なしの満点。ホームドアの設置はもちろん、ホーム自体が広くベビーカーでも通りやすいので安心です。

 スロープはB4Fに設置されている小階段の脇に設置されていましたが、この階にはエレベーターで行くことができないため若干の疑問が残りました。

 ベビーカーおよび車いすスペースは、すべての編成の4、5号車にそれぞれ1カ所ずつあります。大江戸線は8両編成となっているため、ベビーカー利用の場合はホームの中ほどで電車を待つのがよさそう。他の鉄道会社では車両の端にあるパターンが多いので、これはうれしい配慮といえそうです。

【総合評価】エレベーターと乗り換えが低評価。六本木駅の結果は?

【大江戸線・六本木駅の総合評価】

都営地下鉄大江戸線六本木駅(調査日:2016年6月)
都営地下鉄大江戸線六本木駅(調査日:2016年6月)

 都営地下鉄大江戸線六本木駅の総合評価は56点。エレベーターと乗り換えがそれぞれ星2つと低評価でしたが、バリアフリー度の高さが幸いし星3つに着地しました。しかし、大江戸線と日比谷線の乗り換えに22分も時間がかかったことは大きな弱点。エレベーターが東京ミッドタウン側にしかなく、乗り換えにかなり時間がかかることを事前に知らないと、約束などに大幅に遅刻することもありそうです。ベビーカーや車椅子ユーザーに向けた案内などが目立つ所に設置されると、もう少し分かりやすくなるのではと感じました。

 六本木ヒルズ方面に向かう場合や、日比谷線の乗り換えは大変ですが、一方で東京ミッドタウンへのおでかけはエレベーターがあるため、とてもスムーズ。改札を出ると東京ミッドタウンの地下2階に直結しており、地上に出なくてもそのままアクセスできます。東京ミッドタウンを取り囲む芝生広場や港区立檜町公園はショッピングに飽きた子どもを思い切り遊ばせるのにおすすめ。広場はファミリーでにぎわっており、テイクアウトした食事を外で食べるのも楽しそうです。

 いかがだったでしょうか? これを参考に、皆さんのおでかけにも役立ててみてくださいね。次回は、一昨年に改良工事を終えたばかりの京王井の頭線・吉祥寺駅を紹介します。

(取材・文/小沼 理[かみゆ]、澤田聡子)