子どもが生まれると、多くの育児グッズが必要になります。その時々で「本当に必要?」「どれがいいかな?」と判断を迫られながら、買い足していったり、人からいただいたりするわけですが、どうせ購入するなら、愛着を持って使い倒せるものを選びたいですよね。でも、ママ目線だけで購入すると、パパが恥ずかしがったりして使ってもらえないことも…?

 そこで今回、DUALではパパの目線も重視した「育児・教育グッズの選び方&ベストバイ」特集を展開します。かっこいいモノ、こだわりのモノを語らせたら右に出る人はいないというパパライター3人に、幼児~小学生の間に必要になってくるオススメの製品をリサーチ・紹介してもらいました。特集2回目からは、いよいよジャンル別の「オススメ製品」を具体的に紹介します。この記事では、自転車やアウトドア製品に詳しいパパライター・佐藤旅宇さんによる「パパが押したくなるベビーカー」を集めました。女性目線で見ても、かっこいい!と欲しくなるものばかり。ぜひママもご覧ください。

【パパが選ぶ育児・教育グッズ&ベストバイ 特集】
第1回 パパ・ママ200人調査 最も役に立ったグッズは何?
第2回(上) パパが押したくなるベビーカー10選 ←今回はココ
第2回(下) 目的別、パパのおすすめの最新ベビーキャリア
第3回 カッコ良くて使える おすすめの最新パパチャリ
第4回 パパからわが子へ 夏に贈るランドセルと文房具
第5回 小学校入学で検討したい、携帯電話や防犯グッズ
第6回 パパと子どもで楽しむ 進化する夏おもちゃベスト3

 数あるベビー用品の中で最も選びがいのあるアイテムといえばベビーカー。高価かつ使用期間の長い商品であることに加えて、国内外のブランドからたくさんの種類のモデルがラインナップされているのだからそれも当然。ベビーカー選びは筆者を含む世のお父さんが大好きな「クルマ選び」にも通じる面白さがあるんです。

 赤ちゃんを運ぶという目的は同じでも、メーカーやモデルによってそのアプローチは実に様々。ここではモノにこだわるパパが思わず欲しくなるスタイリッシュで機能的な最新ベビーカーをピックアップして紹介します。

 きょうのパパライター 佐藤旅宇さん 

 クルマ、自転車、オートバイなど、主に乗り物系メディアで執筆するフリーライター。3歳と2歳の息子をもつ父親でもあり、現在、家族がゆったりと住める広めの中古マンションの購入を検討中。妻はピアノ講師。神奈川県出身の38歳。

ベビーカー選びはここがポイント

 まずは購入に当たって知っておきたいポイントや近年のトレンドを学びましょう。海外メーカーを中心にスタイリッシュなベビーグッズを多数取りそろえる「KATOJIモザイクモール横浜港北店」店長、土生史朗さんにお話を伺ってきました。

KATOJIモザイクモール横浜港北店店長 土生史朗さん
KATOJIモザイクモール横浜港北店店長 土生史朗さん

 「ベビーカーとひと口にいっても目的に応じた様々なタイプが用意されてますので、まずはお子様が生まれた後の居住環境やライフスタイルをしっかりシミュレーションすることが重要です。例えばエレベーターのない集合住宅の上階に住んでいれば軽量で持ち運びしやすいモデル、新生児のときから長く使いたいならA型、お車での移動が多いようならトラベルシステムを採用したモデル、といった具合ですね。

 欧州ブランド製のベビーカーを中心に扱っている当店では4万~5万円の商品がよく売れてます。一般的に海外メーカー製のベビーカーは造りがしっかりしていて、サスペンション機能や径の大きな車輪を採用したりと走行性能を重視したモデルが多い傾向にあります。これは石畳の上を走ることもある現地の道路事情を反映しているからです。一方で、日本のメーカーのものに比べると全体的にサイズが大きく、重量が重いといった側面もあるので、その辺りの特性の違いをよく理解したうえで選んでみるといいと思います」

最初に知っておきたいベビーカーの種類

 ベビーカーには用途に応じた様々なタイプがあるので、その基本となる分類を知っておこう。

 A型 

 A型、B型とは簡単にいえば日本のSG(安全基準)が定めた規格のこと。A型は背もたれをフラットにすることが可能で、まだ首の据わらない生後1カ月ぐらいから使用できるタイプを指す。居住性や快適性を重視して作られているので重量やサイズはやや大きめ。成長に応じ背面式と対面式を切り替えることもできる。

 B型 

 赤ちゃんがお座りできるようになる生後7カ月あたりから使用できるベビーカーのこと。リクライニング機能がないため、A型に比べ軽量かつコンパクトで持ち運びしやすいのが特徴。価格もA型に比べてリーズナブル。

 3輪タイプ 

 乗り心地やスムーズな走行性能を追求するために径の大きい車輪を採用しているのがこのタイプ。前が一輪のため小回りも利きますが、大きく重いのが弱点。海外メーカー製のスタイリッシュなモデルが多い。

 バギータイプ 

 リクライニング機能を省くなど、持ち運びすることを重視して設計されたベビーカーのこと。お座りができるようになる7カ月ぐらいから使用可能。軽くてコンパクトだが、快適性に劣るので、長い時間乗せるのには適していない。価格は最もリーズナブル。

 トラベルシステム 

 ベビーカーからキャリー部分だけを取り外して、自動車のチャイルドシートとしても使うことができるタイプ。構造上どうしても重くなってしまうものの、赤ちゃんを眠りから起こしてしまうことなく運ぶことができるのは大きなメリット。

「KATOJIモザイクモール横浜港北店」で人気のモデルをピックアップ!

①ヌナ「ペップラックス」

寝た子を起こさないハイスペックモデル

 オランダのベビーカーメーカー、ヌナの高機能モデル。リクライニング機能を備えた背面式ベビーカーに別売りの新生児用カーシート「pipa」を組み合わせることで、ハイシートポジションの対面式ベビーカーに変身させることができる。5点式ベルトが装備され、バウンサーや車のチャイルドシートとして使用することも可能。

 Spec 

サイズ 横幅55.0cm×奥行き80.0cm×高さ105.0cm(使用時)、横幅55.0cm×奥行き83.0cm×高さ28.0cm(折りたたみ時)※pipaを除く

重量 9.8kg ※pipaを除く

対応年齢 新生児(pipa使用)から体重18㎏(目安として48ヵ月まで)

店頭価格 pipaをセットにした店頭価格は5万7750円(税抜き)

<次ページからの内容>
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