数あるベビー用品の中で最も選びがいのあるアイテムといえばベビーカー。高価かつ使用期間の長い商品であることに加えて、国内外のブランドからたくさんの種類のモデルがラインナップされているのだからそれも当然。ベビーカー選びは筆者を含む世のお父さんが大好きな「クルマ選び」にも通じる面白さがあるんです。
赤ちゃんを運ぶという目的は同じでも、メーカーやモデルによってそのアプローチは実に様々。ここではモノにこだわるパパが思わず欲しくなるスタイリッシュで機能的な最新ベビーカーをピックアップして紹介します。
ベビーカー選びはここがポイント
まずは購入に当たって知っておきたいポイントや近年のトレンドを学びましょう。海外メーカーを中心にスタイリッシュなベビーグッズを多数取りそろえる「KATOJIモザイクモール横浜港北店」店長、土生史朗さんにお話を伺ってきました。
「ベビーカーとひと口にいっても目的に応じた様々なタイプが用意されてますので、まずはお子様が生まれた後の居住環境やライフスタイルをしっかりシミュレーションすることが重要です。例えばエレベーターのない集合住宅の上階に住んでいれば軽量で持ち運びしやすいモデル、新生児のときから長く使いたいならA型、お車での移動が多いようならトラベルシステムを採用したモデル、といった具合ですね。
欧州ブランド製のベビーカーを中心に扱っている当店では4万~5万円の商品がよく売れてます。一般的に海外メーカー製のベビーカーは造りがしっかりしていて、サスペンション機能や径の大きな車輪を採用したりと走行性能を重視したモデルが多い傾向にあります。これは石畳の上を走ることもある現地の道路事情を反映しているからです。一方で、日本のメーカーのものに比べると全体的にサイズが大きく、重量が重いといった側面もあるので、その辺りの特性の違いをよく理解したうえで選んでみるといいと思います」
最初に知っておきたいベビーカーの種類
ベビーカーには用途に応じた様々なタイプがあるので、その基本となる分類を知っておこう。
A型
A型、B型とは簡単にいえば日本のSG(安全基準)が定めた規格のこと。A型は背もたれをフラットにすることが可能で、まだ首の据わらない生後1カ月ぐらいから使用できるタイプを指す。居住性や快適性を重視して作られているので重量やサイズはやや大きめ。成長に応じ背面式と対面式を切り替えることもできる。
B型
赤ちゃんがお座りできるようになる生後7カ月あたりから使用できるベビーカーのこと。リクライニング機能がないため、A型に比べ軽量かつコンパクトで持ち運びしやすいのが特徴。価格もA型に比べてリーズナブル。
3輪タイプ
乗り心地やスムーズな走行性能を追求するために径の大きい車輪を採用しているのがこのタイプ。前が一輪のため小回りも利きますが、大きく重いのが弱点。海外メーカー製のスタイリッシュなモデルが多い。
バギータイプ
リクライニング機能を省くなど、持ち運びすることを重視して設計されたベビーカーのこと。お座りができるようになる7カ月ぐらいから使用可能。軽くてコンパクトだが、快適性に劣るので、長い時間乗せるのには適していない。価格は最もリーズナブル。
トラベルシステム
ベビーカーからキャリー部分だけを取り外して、自動車のチャイルドシートとしても使うことができるタイプ。構造上どうしても重くなってしまうものの、赤ちゃんを眠りから起こしてしまうことなく運ぶことができるのは大きなメリット。
「KATOJIモザイクモール横浜港北店」で人気のモデルをピックアップ!
寝た子を起こさないハイスペックモデル
オランダのベビーカーメーカー、ヌナの高機能モデル。リクライニング機能を備えた背面式ベビーカーに別売りの新生児用カーシート「pipa」を組み合わせることで、ハイシートポジションの対面式ベビーカーに変身させることができる。5点式ベルトが装備され、バウンサーや車のチャイルドシートとして使用することも可能。