共働きの家計管理、悩ましいのがお互いの収入と支出の把握。「お財布は一緒」派、「お財布は別々」派など、それぞれのスタイルはあるけれど、結局どうするのが一番、家計にプラスなの? ファイナンシャルプランナーの前野彩さんに聞いてみました。上下2本の記事に分けてお送りします。

夫婦でお互いの収入や支出、把握してる?

 共働き世帯は1990年代後半に専業主婦世帯を上回り、現在は6割を超えています。

引用:内閣府「平成27年版男女共同参画白書」271ページから  <a href="http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/15/dl/2-01.pdf">http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/15/dl/2-01.pdf

</a>
引用:内閣府「平成27年版男女共同参画白書」271ページから  http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/15/dl/2-01.pdf

 共働き家庭の割合を年齢別に見ると、妻の年齢が25~34歳は約59%、35~44歳は約64%、45~54歳は約70%です(総務省「労働力調査2016年1~3月」)。

グラフは総務省「労働力調査2016年1~3月」から著者が抜粋し作成
グラフは総務省「労働力調査2016年1~3月」から著者が抜粋し作成

 グラフの通り、55~65歳の世帯では、退職する女性が増えるので共働き世帯は減少しますが、現役世帯では、妻の年齢が上がるほど共働き世帯が増えていることが分かります。子どもが小さいときは、子育てを中心に生活したいという希望や待機児童の問題があっても、子どもの成長につれて働く環境が整ったり、経済的あるいは自己実現などの理由で働く女性が増えているのかもしれませんね。

 DUAL読者の皆さんも、この統計の「共働き世帯」の中に入っていらっしゃるわけですが、家計管理はどのようにしていますか? 夫婦(世帯)としての収入や支出、貯蓄を意識していますか?