パートナーは「ライバル企業」ではなく「グループ企業」

 共働き家庭の場合は、さらに複雑です。

 収入源が2つあるということは、1つの家庭に2つの企業の社長がいることになります。だからこそ、「自分の収入を言いたくない」「相手がためているお金が分からない」ということも起こるのですが……でも、あなたのパートナーは「ライバル企業」なのですか?

 もし「ライバル企業」でしたら、収入も支出も貯蓄も秘密にして当たり前でしょう。

 でも、同じ目的や喜びを得て生きていく「グループ企業」のパートナーなら、お互いの収入や支出、貯蓄をオープンにすることで、集中投資ができたり、コストカットが可能になったりすると思いませんか?

 せっかく2人で働いているのだからこそ、その力を最大限発揮するためにも、「ライバル」はやめて「グループ企業」として一つの家計を作りましょう。そのためにも、お互いの家計を「見える化」することがカギなのです。

 次回は、共働き家庭によくある3パターンの家計管理をお伝えしますので、その準備として、まずはお互いの家計を「見える化」してみてくださいね。

(イメージカット/鈴木愛子)