小学生になった途端、わが子の自主性に大きく左右されてしまうもの。それが学校からの連絡事項の伝達の徹底、そして忘れ物防止という2つのテーマなのではないでしょうか。時間に追われるデュアラー夫婦ではなおさら、この2つについてはある程度、子ども自身に徹底してほしいというのが正直なところ。
ちなみに、普段、私は高校生の担任をしていますが、この2つをいまだに徹底できていない生徒もいます・・・。そういう生徒に限って、勉強がとてもできるということはあまり・・・(ご想像にお任せします)。
「高校生だからそれくらい・・・」と思わないでください。ちょっとしたことに時間を奪われ続ければ、本当にやりたいこと・やらなければいけないことに時間をかけることができなくなります。そして、この連絡事項の伝達の徹底と忘れ物防止は、小学校低学年からの習慣次第で、いくらでも徹底できる事柄なのですから。
というわけで今回は、「学校からの連絡事項を漏らさず伝え、忘れ物をしない子ども達が少しでも増えますように」という熱い願いを込めて、書かせていただきます。
【テーマ1】 学校からの連絡事項について
いきなりですが、「7・5・3の法則」というものを聞いたことがありますか? 「7歳、5歳、3歳の子どもの成長を祝う日本の年中行事」の、あの七五三ではありません。
これは割合を表しています。何の割合かというと、学校からの連絡事項が保護者にしっかり伝わる割合です。
具体的に説明すると、学校からの連絡事項がしっかりと親元に伝わる割合が 小学生で7割、中学生で5割、高校生で3割 といわれているのです(繰り返しますが、私はそんな高校生を担任しています…)。
あくまで一般論ですが、これくらいの認識を持ってわが子と向き合うと、あとでビックリすることが少ないということです。では、この「7・5・3の法則」を打ち破るための具体策を考えてみます。
小学校では、学校からの連絡事項の伝達手法は大きく分けて、連絡帳とお知らせなどのプリントの2つがあります。
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- 【テーマ2】 忘れ物防止の攻略法