政府有識者会議の委員であり、保育・児童福祉事業者であり、2児の父である駒崎です。都知事選挙の主要3候補(敬称略)の子育て支援政策を比較してみました。(※この記事は、NPO法人フローレンス代表理事 駒崎弘樹さんのブログより転載してお届けします。)
「子育て支援3本柱」ということで、待機児童解消を謳っていますが、具体策は見えません。また、「子育て世代包括支援」と言っていますが、具体的に何なのかは分かりません。「仕事と生活の両立を目指して働き方を改革」と言っていますが、それをどうやるかは分かりません。
また、現在の待機児童問題の遠因は、保育士の低処遇による保育士不足ですが、そこに言及がないのは大変残念です。
一方で、他の候補達とは異なり、子育て支援を公約の先頭に持ってきているのは、評価できます。
分かりやすさを優先してか、全体的にスローガンに過ぎず、例えば政策集のような別ファイルのリンクを作り、「詳しくはこちら」というように見せていくと、玄人達を納得させられたのではないかと思います。
「豊富な行政経験が裏付ける「実務能力」」がアピールポイントなのですから、具体的な部分に突っ込んでもらいたかったです。