旅で子どもの生きる力を! 「森の空中散歩」への挑戦

 リゾナーレの立ち上げに関わり、様々なサービスを立ち上げた桜井氏。最も印象に残っているのが「森の空中散歩」という落下防止用のハーネスをつけ、高さ5メートルほどの木登りをし、アスレチック感覚で木々を渡り歩く、冒険心をくすぐるプログラムを実施したことだとか。

 「森の空中散歩」のアイデアは、親子の楽しみ方を試行錯誤する中で「子ども達に生きる力となる経験をさせてあげたい」というスタッフの思いから生まれたといいます。

 「最初は『危険では?』『親御さんはどう思うのかな?』など心配の声もありましたが、ツリーイングの専門家もいたことから、挑戦してみることにしたのです」(桜井氏)

 開催してみると「あんな高い所まで到底登れない!」「怖いから嫌だ」と尻込みする子どもが続出。それでも、一人、二人とチャレンジする子どもが現れ成功すると、子ども達の心の中で葛藤が生まれ、やがて何かが変わり始めたといいます。

 「自らの意志で『よし!自分も頑張る』と決めて、達成したときに見せた子どもの笑顔といったら。本当に素晴らしく、やってよかったなあと心底思いました」(桜井氏)。また離れた所で見守っていた親御さんが、感動している姿を見て、子どもだけではなく親御さんにも価値が提供できることに気がついたといいます。 星野氏の語った「家族の幸せな瞬間に立ち会えるのは醍醐味」を感じるエピソードです。

 筆者は星野リゾートのサービスが魅力的なのは、想像の一歩先を行くアイデアやサプライズがあるからだと感じます。例えばリゾナーレ小浜島では、星がきれいで家族で楽しんでほしいということから、浜辺に50メートルの巨大ハンモックを設置。その名も「ティンガーラ(天の川) ハンモック」。家族みんなで横になって、揺られながら天の川を見る・・・離島でのサプライズな体験は、想像しただけでワクワクしてきます。


今も人気のプログラム「森の空中散歩」(リゾナーレ八ヶ岳、リゾナーレ熱海で実施) ※