辻安全食品のこだわりとオススメ商品は? 

 辻安全食品は、独立した自社工場を持ち、オリジナル商品も多数製造している。一番最初に開発された商品は、なんとクッキーなんだそう。

 「『サクサククッキー』は、30年以上販売し続けている人気商品です。医師から『卵や牛乳・小麦を使わないクッキーを作れないだろうか』と相談されたことから、開発がスタートしました。サゴ椰子という、大きな椰子の木から取れるでんぷん質が主原料です」(辻さん)

 食べてみると、サクサク、ホロホロと、口溶けが良い。通常クッキーというと、小麦粉、卵、米、穀物などが入っているが、それらのアレルギーを持っている人でもおいしく食べられる。

 お菓子コーナーはとても充実している。こちらは板チョコ。原材料は「てんさい糖、カカオマス、カカオ油脂」のみ。一般のチョコレートは、生クリームなど乳製品が入るが、こちらはミルクをまったく含まないので、乳アレルギーのお子さんにも安心だ。


元祖板チョコ(452円)※価格はすべて税込

 「赤ちゃんがアレルギー持ちで、母乳で育てているから私も食事制限をしなくてはならず、それがしんどい、というお母さん達からのニーズも多いです。アレルギー対応のケーキ店にも卸していますよ」と教えてくれたのは、管理栄養士の乳井美和子さん。辻安全食品には、アレルギー専門の栄養士がいて無料で相談でき、この日も辻さんとともに丁寧に説明してくれた。

 チョコを食べてみると、これがとてもおいしくて驚いた。後味がさらっとしていて、純粋なカカオの濃厚な風味を味わうことができる。

 また、「生クリームが入ってなくてもこんなにおいしいの?」と驚いた1品は生チョコ。通常、生チョコといえば生クリームが入るものだが、生乳・大豆成分を使わずに植物性食材のみで仕上げているので、乳アレルギー・大豆アレルギーを持つ人も食べることができる。生クリームを入れずに、どれだけクリーミーさを引き出せるかという点には、かなりこだわって開発したとのこと。

 口に入れてからすぐに溶け出すのではなく、舌の上で転がして楽しめる時間があり、それから溶け始めるという溶け具合にも工夫を凝らす。冷凍で届くので、夏場だと5~10分常温に置いてから食べるのが食べごろだそうだ。

 「アレルギー対応の商品だから、この程度の味でもしょうがないよね、とはいわせない生チョコを作りたかったんです。こちらは、アレルギー持ちの赤ちゃんを育てるママさん達を意識して開発しました。アレルギーのお子さんを持つと、毎日の食事作りが本当に大変なんですよね。そんな大人の女性に食べてもらってホッと一息ついてもらえたら」と、開発に携わったアレルギー栄養相談アドバイザーの小高さんは話す。

 1箱11粒入って、259kcal。低カロリーなのもママにはうれしい。甘過ぎないので男性にも人気だそうだ。

 クッキーは、チョコクッキーをはじめ、かぼちゃ、メイプルシュガー、アマランサスや三穀の入ったものなど種類が豊富だ。どのクッキーにも使われているのはやはり、サゴ椰子でんぷん。サゴ椰子という太い木の幹から取られるでんぷんは、昔からインドネシアで主食とされてきた。昔はすいとんのような形で主食として食べられていたが、現在では食べる人が減ってきたため、辻安全食品が愛媛大学農学部とインドネシアのペンカジョアン村と共同で計画的栽培にも取り組んでいるという。


左/生チョコ(972円)。右/チョコクッキー(356円)

 牛乳と生クリームが入っていないアイスクリームも珍しい。アレルギー特定材料等27品目を不使用。主原料はさつま芋。てんさいオリゴ糖が入っているので、おなかに優しく、アイスクリームなのにたったの164kcalというのもうれしい。裏面を見ると乳化剤が入っているが、「乳化剤はパーム椰子由来」との表記もあり、植物由来であることが明確にされているので安心だ。また乳化剤には、大豆由来のものも多いが、こちらはパーム椰子由来のため、大豆アレルギーの人でも食べられるという。


左/サクサククッキー(496円)。右/アイスクリーム(ロイヤルマハロ バニラ・チョコレート・ストロベリー 各329円)

 醤油も珍しいものを見つけた。アレルギーに対応した醤油でよく見かけるのは、ひえ醤油、あわ醤油、きび醤油、米醤油など、大豆以外で作った醤油だが、こちらはそれさえも受け付けない穀物全般にアレルギーを持つ人も使うことができる。

 原材料は、酵母エキス、塩、昆布エキス、笹エキス。「うまみエキス」と塩だけで作られている。「酵母エキス」はビール酵母由来で、自然由来のため安心だ。大豆臭がしないので、和食のプロの料理人が買いに来ることもあるそうだ。

 醤油だけでなく、お米アレルギーに対応した製品には高度精白米も。お米アレルギーの人は、タンパク質を分解できないため、お米の外側に多く含まれるタンパク質を30~40%削ることで、食べやすくしているんだそう。「35%削ったお米が食べられるようになったから、次は30%だけ削ったお米に進んでみよう、など、アレルギー症状の段階に合わせて選べるようになっています」(乳井さん)


左/旨味しょうゆ さしすせそ(1007円)。右/左よりゆきひかり・普通精米(1533円)、辻の高度精白米人・マインド(1717円)、越後のみがき米・高度精白米(1429円)

忙しい家庭を救うアレルギー対応のお総菜

 まだまだある。共働き家庭にうれしいのが、アレルギー対応のレトルト総菜だ。常温での保存が可能で、湯煎か、電子レンジで温めて食べる。外出時にも便利そう。

 こちらは、豚肉の洋風ハンバーグ。つなぎに卵、牛乳、パン粉を使用せず、小麦や大豆を使った調味料も不使用だ。油は、アレルギーを引き起こしにくいとされている菜種油を使用。アレルギーを持つお子さんの修学旅行時に持たせる親御さんもいるそうだ。


豚肉の洋風ハンバーグ(レトルトおかず ハンバーグ・513円)

 自宅用に購入し、子どもと試してみると、「ママ、おいしいよ!」と息子がパクパク食べた。フレッシュなトマトの味付けがおいしく、子どもが好む甘みがある。クッキーに入っていたサゴ椰子でんぷんがここにも使われており、食感はわずかに特徴が。口の中でほどよく肉がパラパラとほどける食感が面白い。うちの息子は、アトピー性皮膚炎、せんぞく、ハウスダストアレルギー、花粉症持ち。かろうじて食物アレルギーは今のところないのだが、疲れているとじんましんが出やすいので、こういったアレルギー対応のレトルト総菜があるのはうれしい。

 こちらは、さわらの味噌煮。原材料は、たったの6つ。大豆ではなく、ひえの味噌で煮てあるので、大豆アレルギーの人でも味噌煮が食べられる。こちらもアレルギー特定材料等27品目は不使用。


さわらの味噌煮(レトルトおかず さわらの味噌煮・513円)

 ふっくらと柔らかく、味噌の甘みの中にほのかに生姜がきいていて、ごはんが進む、進む。味付けがとても良いので、大人も子どももおいしくいただくことができた。

 もう一つ、「アレルギー対応カップ麺」は、キャンプなどのレジャーや非常時などに便利そうだ。通常のカップ麺には小麦、大豆、卵などが入っているが、こちらはライスヌードルを使うことで、アレルギー特定材料等27品目不使用となっている。食べてみると、つまりはベトナム料理のフォーに近いのだが、化学調味料を使っていない優しいあっさりした味だ。味は、塩タンメン風、和風カレー、米味噌の3種類。野菜が多く、各153kcalというのは、メタボなパパにもよさそうだ。


アレルギー対応カップめん ライスヌードルみそ味(453円)、カレー味(410円)、塩味(410円)

 辻安全食品のオンラインショップでは、これらの商品を宅配してくれる。いずれも、アレルギーの有無にかかわらず、子どもの健康のために利用したいと感じる商品がそろっていた。