オムツやパンツが濡れたまま……マグにはカビが!?

 特に多かったのは「保育士とコミュニケーションを取る時間がない」という回答。「何か相談すると『保育士が足りないから対応できない』と言われる」「連絡帳にほとんど何も書かれていない」「連絡帳がなくなった」など、昼間の子どもの様子が分からない、相談ができないといった状況から、不足を感じることが多いようだ。

 「登園時やお迎えのとき、子どもが泣いていても放っておかれているのを見かける」「朝夕の保育士が少ない時間帯、子どもにテレビを見せている。赤ちゃんも個別にケージの中に入れられている」「送り迎えの際に担任とは会えず、パートの方しかいない」など、朝夕の保育士不足は特に目立つようで、「担任に会えないと園での様子を聞くことができない」といった指摘もある。なかには「不足のため、夕方の延長保育の実施が今年度から中止になった」という保育園も。さらにパートが多いという点では「保育補助のパートの方(資格なし)がたくさん入っていて、ようやく子どもの面倒が見れている。保育士は非常に少なく、パートの方が子どもへの適切な対応ができているか保育士の方が指導確認できていない状態」といった意見もあった。

 また「園庭がないのに散歩は毎日は行くことができない」「借りている区民農園の手入れができないからと、畑を借りなくなり、栽培体験が貧弱になった」「制作物がほとんどない」「行事がなくなった」など日中の活動が不十分な点を指摘する声も多い。「子どもへの厳しい声かけが多い」「余裕がなく子どもの言動にいつも怒ってばかりいる」という回答からは、子ども達が安心して過ごせないことへの不安も見受けられる。

 衛生面での問題も大きそうだ。乳幼児の場合、こまめにお願いしたい着替えも「不十分で体温調節もされていない」という回答があったり、オムツ替えについては「9:00~17:30まで預けて使用済みオムツが大体1枚。GW中の子どもが少ない日は職員に余裕があったようで4枚に増えていた」「おもらししていても、パンツが濡れたまま放置されている」「ウンチをしたのかも分からない」「毎回お迎え時にはおむつの重みで歩行できないほどになっている」といった、子どもの健康状態に不安を感じる状況も。さらに3歳児以降では「トイレに一人で行かせている」といった、安全面での不安を感じる意見も複数見られた。さらには「預けたマグを週末に受け取ったときにカビが生えていた」という衝撃的な回答もあった。

 また、安全面で不安を覚える意見も多数寄せられている。例えば「お迎え時間で玄関が混雑し、門が開いた隙に園児が脱走して逃げ込んだ知人宅から連絡があるまで園が把握していなかった」といった園児の脱走事件から、「公園へ散歩に行ったときに、子どもがボールを追いかけて外に出るということが起こった。付き添っていた保育士(2、3歳児10人に対し保育士2人)は気づいておらず近隣からの通報によって発覚」「ズボンが破れるくらいのケガをしていたのに、気づかれていなかった」「子ども同士で勝手にはさみを持ち出し、髪を切ってしまった」という「一歩間違えれば大惨事」な状態から、「散歩中に子どもの骨折事故が発生」してしまう、既に問題が起きてしまっているケースまであった。