立ち会い出産の奥さんの痛そうな表情に「僕と子どものために申し訳ない」

―― 出産に立ち会っている間はどのような心境でしたか?

あばれる君 いつもとは違う奥さんの力強さを感じましたね。聞いたことがない声も聞きましたし。誤解を恐れずに言えば、『エクソシスト』(ホラー映画)が頭をよぎって、あの神父になった気分でした……というのは冗談ですが。奥さんの痛そうな表情を見ながら「申し訳ない」という気持ちになりました。「僕と子どものためにこんなに頑張ってくれている。でも、やっぱり頑張ってくれ!」という応援する気持ちでいっぱいでした。

―― 誕生は何時ごろだったのですか?

あばれる君 朝の3時59分でした。でも、最初泣かなかったんですよ。羊水を飲み込んでいたかなんかで。それを吸い取ったら「おぎゃ~」と泣いてくれて、「うわ、これか! テレビで見たことのあるシーンだ!」と感動しました。「この瞬間に、この子の物語が始まるのか」と思うと、その場に立ち会えて本当によかった。すぐに抱っこしました。

 でも不思議なもので、子どもの成長ってすごく早くて、もうあの誕生の瞬間が遠い昔のように感じます。それからの日々の内容が濃過ぎるんですよね。今も昼夜問わず、2時間置きに泣きますから。泣いたら僕も抱っこしますけれど、奥さんのほうがやっぱり大変だと思います。奥さんももう元気ですよ。でも、赤ちゃんを生後1カ月間くらいは外に出せないじゃないですか。奥さんにとっては、赤ちゃんには泣かれてしまうのに、外に出ることはできなくて時間を持て余しているという感じのようです。

―― 奥様はこれまでもずっと働いていらしたんですよね?

あばれる君 はい、看護師で今は産休中です。僕の下積み時代から「私が支えるんだ」と献身的で、世界一優しい、僕にとってのナイチンゲールです。

―― 出会いは高校生時代だとか。

あばれる君 僕が高1のとき、奥さんは高2でしたね。高2からずっとお付き合いしていました。高2のときに僕は「芸人で生きていく」と決めて、文化祭で爆笑取った。それを見て、奥さんがほれたんです。……いや正直に言うと、僕が告白して一回振られました(笑)。僕が「芸人になる」と決めたころ、奥さんは看護学校に行く準備をしていましたね。奥さんのお母さんも看護師で、自然な流れでした。


ボルケニオンは、山林を吹き飛ばし大地をえぐり、地形を変えてしまうほどの威力を持つ。声は、アニメ声優・初挑戦の市川染五郎さんが務める