学校のスポーツチームに入ると土日の出費が減る

K この連載の良さは、先輩ワーママ達の経験に基づくアドバイスがあふれていること。例えば、第15話のリアルな教育費問題。のぞみのいとこのトモちゃんが、「その3千円5千円1万円のムダ遣いを後悔する日が絶対くるわよ、絶、対」と力を込めるシーンは説得力がありますね(第15話「ムダ遣い後悔する日が来る?のぞみ働く目的を再確認」)。特に子どもが小さいと、まだあまり実感が湧かないので。

小林 この塾の夏期講習代はリアルですよ。塾代含め教育費は本当に大変。教育費の怖いところは、家や車のローンと違って一括でやってくるところですね。子どもが小さいときがため時ということを、私もトモちゃんみたいな人にもっと言ってほしかった

おぐら そう、ハワイ家族旅行とか行ってる場合じゃないです。

K 小さいときって何歳くらいまでですか?

小林 生まれてから10歳くらいまでかな。小さいころは親に余裕がない分、お金で色々なことを解決しようとベビーシッター代やタクシー代に惜しみなくお金を使っちゃうんですけど、実はそこがため時なんです。そこを過ぎると、後は出ていく一方です。教育費のことをママ友と話していたとき、みんなの意見が一致したのは、習い事の無駄。うちの子は英語教室に2つも行かせていたのに、今全然話せないんですよ(笑)。あれ、無駄だった~。

おぐら でも小さいころって、そういうので穴埋めしていかないと、お互いに少し煮詰まっちゃうというのもありますよね。

N 小学校に入ったら、放課後の行き場所も必要になりますしね。民間学童などお金がかかります。

松田 うちの息子みたいに、学校が運営している月2000円ほどの地元野球チームなんかに入れるといいですよ。月1~2回、親も係や当番があるので大変ですが、土日に練習や試合があるから、家族でお金を使うことがなくなるんです。

小林 うちの息子もずっとサッカーをやっていて、土日の出費ががくんと減りましたね。

松田 子どもは仲間と一緒ができるし、楽しくて夢中。それに、他の大人に接して怒られたりという経験もできます。お昼だっておにぎり握って持たせるだけですね。夫もセットで練習や試合に行くんですよ。だから私はその間、出かけたり仕事をしたりとゆっくり過ごしています。

おぐら 父親と子どもが同じ遊びをするのはいいアイデアかも。女の子だとプールとかバスケットとか?

松田 サッカーにも野球にも女の子いますよ。学校のチームに入れておけば、友達や地域ともつながることになるので、上の学年の情報も入ってくるし、とっても助かっています。おさがりもくるし、仕事で遅いときは子どもを預けたり預かったりとか。習い事もいいですが、地元のそういう何かに入れるの、おすすめですよ。

K 皆さんが経験してきたことが大変勉強になります。

小林 のぞみもまさにそうでしたよね。先輩ママ達の知恵や思いが詰まったバトンを渡されていく。

おぐら 先輩達の力を借りられるところは借りて、一人で頑張り過ぎず、今しかないこの時期を多くのママ達に楽しんでもらいたいですね。

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(文/日経DUAL編集部 片野温)