無理なく楽しめるスケジューリングのコツ

 出産後初めての海外旅行となると、「実りのある過ごし方をしたい」「思い出をたくさんつくりたい」と肩に力が入りがち。つい仕事の予定を組むような感覚で、日にちが限られた旅行期間中の行動予定を細かく決めてしまう人もいるかもしれません。しかし、予定の詰め込み過ぎは禁物。実際に旅をすると、子どもは親が想定した通りにはならないことが多く、計画が予定通りに進まないことも珍しくありません。

 「0歳・1歳の子連れ旅の第一の目的は、まず『海外へ行く』こと。絶対に行きたい場所を1つか2つに絞って、『予定通りにいかないのが当たり前』という大らかな気持ちで過ごしましょう。リゾート地へ行くなら『海やプールで泳ぐ』『のんびりと過ごす』ことで十分目的は達成していますよ」とにっこりほほ笑む須賀さん。旅行中、子どもは日常と違う環境や旅の興奮、時差の影響などで疲れ気味。旅先では子どもの体調やペースを最優先に、天候なども考慮に入れて臨機応変な対応を心掛けましょう。


須賀さんは宿泊地として、一戸建ての「バケーションレンタル」を愛用。2家族以上の旅でも、同じ空間で時を過ごせるのがうれしい。広いラナイ(ハワイ式ベランダ)は、家族でゆっくりと過ごすのに最適

 地元のマーケットやアクティビティーなど開催日時が固定されているものは、あらかじめ場所や開催日時、予約が必要かどうかをチェック。優先度の高い予定を1日のスケジュールの軸とし、その前後は柔軟に過ごせるようにスケジュールの余白をつくっておくことで、その日の予定を柔軟に調整しやすくなります。

 「時間に余裕ができたら、近くのビーチパークで遊んだり、ぶらりとお土産を探しに出掛けたりして気ままに過ごすのも楽しい時間。『疲れて昼寝をしてしまい、行く予定だった場所へ行けなかった』というときも、『休息が取れて、明日の体力が温存できた』と前向きに捉えたいものですね」と須賀さん。須賀さんがハワイへ行く場合は、余裕を持って現地で過ごせるように5泊以上の旅行期間を設定。日本へ帰国した翌日は時差対策も考慮して、基本的に大人も子どもも予定を入れず1日休んで、日本の時間に生活リズムを合わせているそうです。


ローカルが集う「ファーマーズマーケット」は須賀さんが必ず訪れるスポット。写真はマウイ島のマカワオ

 旅の自由度が高い個人旅行も魅力的ですが、ファミリー向けの観光地では、航空券とホテル、空港からホテルまでの送迎がセットとなり、現地では自由行動というツアーが充実しています。忙しくてなかなか旅計画を吟味する時間が取れないというDUALファミリーはこういったツアー旅行を選択肢の1つに加えるのも手。

 「ツアーは、旅行会社に各手配をお任せすることができ、万が一の際には日本語対応のサポート窓口があるのも心強い点。例えば、「近畿日本ツーリストの『ファミリゾート』、JTBの『わいわいファミリー』、日本旅行の『ふぁみバケ』など、各ファミリー専用ツアーは、オリジナルのオプショナルツアーが組めたり、子どもの添い寝料金が無料だったり、ホテルにアーリーチェックインができるなど子連れにうれしいきめ細かなサービスを用意しています」と村田さんは例を挙げます。

 自由時間の過ごし方は、年齢が近い子どもと一緒に行った家族旅行記や口コミも情報収集の参考に。

 「子連れでどこに泊まり、どこへ行ったか、どんな反応だったか、何に困ったのかなど、視点が近い体験者の感想を聞くことで、家族みんなが楽しめる旅のイメージをより具体的にシミュレーションすることができます。それでも、子どもの興味・関心は変わりやすいので、一生懸命に場を設定しても、子どもが期待と違う反応をすることがあるかもしれません。子どもの新鮮な反応を見るのも旅の醍醐味の一つ。『せっかく計画したのに』という気持ちは次の旅への課題にして、思いがけないものに興味を示したなど、新しい発見を楽しんでくださいね」(村田さん)