初めての海外旅行成功で押さえておくべきポイント

 海外旅行へ行く場合、パスポートは0歳から取得でき、飛行機も生後8日から搭乗することができます。実際は、子どもを連れた海外旅はいつからがいい? という疑問に対して、村田さんは「首が据わっていない赤ちゃんとの移動は想像以上に大変。国内外を問わず、飛行機を使う旅ということを考えると、私は少なくとも赤ちゃんの首が据わった後(生後4カ月前後)をおすすめします。加えて、海外は感染症の心配もあるので、予防接種の状況もみながら旅先を選んだほうがいいでしょう」と言います。


非日常の旅を前に、子どものワクワク感と不安が入り交じった心を解きほぐすには、まず大人が落ち着いて過ごせる環境づくりが大切

 首が据われば、据わる前に比べて移動時の負担は減りますが、小さな子どもは体調不良や環境の変化、体力の問題など不安も残ります。「1歳を過ぎて自分で歩けるようになると、表情も豊かになり、子どもの興味や成長に合わせた旅の計画を立てることができるようになります。4歳・5歳ぐらいになると病気リスクも随分減り、後の記憶にも残りますし、言葉の違いにも興味を持ってくる時期です。小学生になれば長距離の移動も格段に楽になり、旅先での活動内容や行動範囲も広がるなど、子連れ旅の楽しみがよりいっそう深まりますよ」(村田さん)

 大人が行きたい旅先の希望もかなえつつ、子どもへの負担も最小限に旅を楽しむために、押さえておきたいことを村田さんに聞いてみました。

 「初めての海外旅行は、子どもにとって特別な環境。ワクワク感よりも不安を感じてしまうような子が少なくありません。赤ちゃんも気圧や微妙な生活リズムの変化から、親が思うようにはいかないケースも。パパやママの緊張や不安な気持ちは子どもにも伝わるので、事前準備はしっかりとしてほしいですが、旅行中は大人が落ち着いて過ごせる環境を心掛けましょう。土地勘がある所なら多少でも緊張が和らぐので、自分が一度でも行ったことのある旅先を選ぶという方法もありますよ」

 旅先を決める際のポイントとして、以下の5つを教えてくれました。

(1)所要時間
日本からのフライト所要時間。自宅から空港まで、現地の空港からホテルまでのアクセス経路や時間も確認しましょう。
(2)フライトの時間帯
朝・昼・夜のうちどの時間帯のフライトを選ぶか。日ごろの子どもの状況に合わせて、機内で快適に過ごせる時間帯を選ぶといいでしょう。夜発の場合は、子どもが眠りに就きやすい時間を選ぶのがおすすめです。
(3)時差
日本を起点に同じ飛行時間でも地図上を東西へ動くよりも、南北方向への移動が楽。時差が大きいほど、子どもへの負担は大きくなります。時差がある場合は子どもへのケアを十分に。
(4)治安・安全
外務省の「海外安全ホームページ」などで渡航先の治安は必ずチェックしましょう。子どもの日常的な行動の中で、安全面で注意すべき点がないかも確認。心配があれば子どもと一緒に安全面のルールをあらかじめ話し合いましょう。
(5)医療・衛生状況
旅先では体調を崩しやすいもの。子どもは大人以上に抵抗力も弱いので、現地で流行している病気の有無をチェックし、医療体制が整っている場所を選びましょう。特に各種予防接種が済んでいない赤ちゃんは注意が必要です。

 村田さんの初めての子連れ旅行は子どもが4歳のとき。夫婦で訪れたことのあるインドネシア・バリ島とシンガポールへ行きました。「私の個人的な感想ですが、子連れ旅としてはシンガポールのほうが断然過ごしやすかったですね。バリでは息子がプールサイドで転んでしまったんです。ひざを擦りむいて持参した薬で処理をしましたが、バリの水は衛生管理が不十分なので化膿して大変なことになりました」

 ちょっとしたケガやハプニングから大事に至ることもある子連れ旅は、衛生環境も十分に配慮したいポイントです。