LDKの一画の畳コーナーは子どもたちの「イドコロ空間」に

 2階のリビングの一角には、1.5畳ほどの畳スペースがあり、畳に座って作業ができる高さのカウンターテーブルが付いている点もユニークだ。畳に座ると大きな窓越しに外の景色が眺められ、玄関を出入りする人の姿も確認できる。

リビングの一角にある、1.5畳ほどの畳スペース。座卓高さのカウンターテーブルや背面の棚はつくりつけで、子どものおもちゃなどを収納
リビングの一角にある、1.5畳ほどの畳スペース。座卓高さのカウンターテーブルや背面の棚はつくりつけで、子どものおもちゃなどを収納

 カウンターテーブルの背面にはオープン棚も設置されており、女の子2人のおもちゃなどがカゴを活用して仕舞われていた。「子ども2人が並んで本を読んだり、カウンターに身を乗り出して外を眺めたりしています」とAさん。壁や窓に囲まれた小さな空間が、子どもたちには格好の“イドコロ空間”になっている。「自分のおもちゃを置く指定席をつくってあげると、子ども達にとっては、“自分の場所”というテリトリー感を持てます」(河崎さん)。

お姉ちゃんの宿題も畳スペースで。見晴らしがいい畳スペースは、子どもたちが大好きな場所だ
お姉ちゃんの宿題も畳スペースで。見晴らしがいい畳スペースは、子どもたちが大好きな場所だ

畳コーナーの窓は、下半分がFIX窓になっているため、背の小さな子どもでも外がよく見える
畳コーナーの窓は、下半分がFIX窓になっているため、背の小さな子どもでも外がよく見える

 リビング奥の子ども部屋は、入り口を入って左右対称に窓が配置されている。今は子ども2人でシェアしている状態だが、いずれ2つに分けることも想定しているそうだ。「男きょうだいの場合は、別室をおすすめしますが、女きょうだいの時は、成長しても同じ部屋で仲良く過ごせる場合が多いようです。服をシェアしたりするのにも便利です。将来は、部屋の真ん中に本棚や可動収納などを仕切り代わりに置くなどの工夫もできます」(河崎さん)

リビング奥にある子ども部屋のお姉ちゃんの勉強コーナー。入口から入ると、左右対称になっている。夜は、押し入れの布団を敷いて、家族で寝ている
リビング奥にある子ども部屋のお姉ちゃんの勉強コーナー。入口から入ると、左右対称になっている。夜は、押し入れの布団を敷いて、家族で寝ている

 このように、リビングの一角の畳コーナー、1階の家事室、それに子ども部屋と、子どもの「イドコロ」がたくさんあるのも、Aさん宅の大きな特徴だ。