家族の生活は、お風呂以外は2階の1フロアーで完結

 フロアーのほぼ中央にあるキッチンはダイニングに向いた対面式で、ダイニングとの間にはキッチンよりも高さのあるカウンターが設けられている。「朝ごはんの食器を流しに置きっぱなしにするなど、キッチンを散らかしたままにしても、カウンターで隠れるのでダイニングからは見えません。小さい子どものイタズラも防ぎやすくなります」と河崎さんが言うように、共働きの忙しい家族にはうれしい工夫だろう。

テーブルの奥に見えるのは、キッチンよりも高さのある造作カウンター。ダイニング側に扉つきの収納もあり、文房具やアルバム、救急箱など、LD周りの共用物を収納している
テーブルの奥に見えるのは、キッチンよりも高さのある造作カウンター。ダイニング側に扉つきの収納もあり、文房具やアルバム、救急箱など、LD周りの共用物を収納している

 このキッチンカウンターには、ダイニング側に扉つきの収納が付いている。「テレビのリモコンや携帯電話、文房具類などを仕舞えるので、リビングやダイニングテーブルがすっきり片づいて助かっています」とAさんも満足げだ。

 キッチンの背面にも収納を兼ねたカウンターがあり、こちらには電子レンジやオーブントースター、炊飯器などの調理家電が並ぶ。作業しやすい高さに調理家電がまとめて置かれることで、料理の効率もアップするに違いない。「最近の若いファミリーは食器をあまりたくさん持たない人が多いので、食器棚は最小限にとどめて、こうした調理家電コーナーを設けるケースが増えています」(河崎さん)

キッチン背面のカウンターには電子レンジやオーブントースター、炊飯器などの調理家電がスタンバイしている
キッチン背面のカウンターには電子レンジやオーブントースター、炊飯器などの調理家電がスタンバイしている

 キッチンの奥の洋室は子ども部屋だが、今は家族全員で布団を敷いて寝ているという。布団が仕舞える奥行きのある押し入れ収納も予め用意されている。床がカーペット敷きなのは下の階の寝室に音が響きにくくするためだが、布団を敷いて寝るのにも適しているようだ。

「1階の主寝室は、今のところあまり使っていません。子ども部屋を出たところに洗面化粧台を付けたので、洗顔や歯磨きなども2階だけで済ませられます」とAさんが話すように、家族の生活はお風呂以外は2階の1フロアーで完結しているため、とても暮らしやすいという。「お風呂に入って2階のリビングで団らん。布団を敷いてそのまま寝ればいいので、動線もいい。共働き家族には、リビングを2階に置くのはおすすめです」(河崎さん)

2階には洗面台もあるので、家族の生活はほぼ2階で完結する
2階には洗面台もあるので、家族の生活はほぼ2階で完結する