嫌なことはとにかく話してためない。これが若さの秘訣

「悩みはため込むのではなく、誰かに言って翌日にはすっきり」
「悩みはため込むのではなく、誰かに言って翌日にはすっきり」

アグネス アメリカでは歳を聞かないんですよ。「連れている人は誰?」とも聞かれないですし、「彼女ですか?」「お母さんですか?」と、そういうことも全く聞かれないんです。だから「これうちの長男です」とか、だいたい自分から言いますね。長男はすごく大人に見えるんです。10代で30歳くらいに見えるっていうくらい。最初に就職したときは、絶対に人に歳は言わないって(笑)。長男の場合はもしかしたら言われるかもしれませんね。他の2人は若く見えるので、完全にお母さんに見えますけど。

 たぶん一番の秘訣は、あまり悩みをためないことかも。ものすごく大変なことでも、誰かにしゃべったり、相談したりしちゃったほうがいいとか。

―― 相談相手は旦那さんとかですか?

アグネス 夫とか子どもとか、きょうだいとか、時々マネジャーさんとか。若い人からのアドバイスは、まあまあいいときもあるんですよ。ため込むのではなく言っちゃったほうが、次の日すっきりできるんですよね。胃腸にためちゃうといけないといわれるのと同じように。肌もそうですよね、できるだけ夜はきれいにして新陳代謝を良くするって。だから、何にもためない、できるだけ早めに出しちゃったほうがいいんです。

 周りからは順調にやってきたと思われがちなんですけど、それなりに悩みもたくさんありました。でも、外に出すことで、悩みは無くなっちゃう。時々、本当にしゃべる人がいない場合もあるんですけど、そういうときはパソコンで書きますよ。書いて消す。

―― 一度書いた悩みをまた消すんですね。

アグネス 自分を自分でカウンセリングしているような状況になるんです。後で読み返すと「何でこんなことで悩んでいたんだろう?」と思ったりするんですよね。それで、もう大丈夫だなと思ったら消します。逆にいいことはためておく。「今日赤ちゃんがキャキャッと本当に大きな声を出して笑った」ということをノートに書いたりして。うんと小さなささやかな出来事でも、いいことはずっと残しておきたいですね。

※29日公開予定の最終回では、物議を醸した「アグネス論争」とつらい時期の乗り越え方、アグネス流・性教育法、これからの夢についてさらに掘り下げます。

(取材・文/加藤京子 撮影/鈴木愛子)

※アグネスさんの新著『スタンフォード大に三人の息子を合格させた50の教育法』(朝日新聞出版刊)でも、幼児期から大学受験まで、生活、勉強、思春期の接し方など、世界に通用する「頭のいい子の育て方」が読めます。Amazonサイト