「もう休めない」ってことしか、気づいたら考えていなかった

 2歳の年末、抱っこした瞬間に私が腰を痛めた後、娘が高熱。検査をしても、原因が分かりません。出勤するために、病児保育を頼みました。以前は希望すると同じシッターさんが来てくれたのですが、この日は初めての人。保育中に、シッターが目を離して娘がけがをしてしまったと、電話がありました。

 あわてて帰ると、目立つ傷が。娘に、ごめんねと言うしかありません。高熱なのに預けられて、痛い思いまで…。夜、「ママがいい」と言う娘と抱き合って泣きました。頭を打ったかもしれないので、次の日、救急外来に連れていき、しばらく心配でした。預けるのは、助かる反面、リスクもあると知りました。後で突発性発疹だったと分かり、熱がひいても不機嫌が続きましたね。

 年明けにも、保育園に行ったばかりで呼び出しの電話が。けいれん止めを使う「37度5分」になると、保育園の先生は焦り気味。保育園で投薬はできませんから、ママが駆け付けます。けいれん止めを持ってお迎え、10件近く電話して、預ける人を探し、なんとか出勤でした。

 夕方や夜に熱が出た場合は、看病しながら夜中にクリニックや病児保育のネット予約。朝を待って、会社や保育園、シッターさんに電話をかけまくり。仕事で鍛えたスキルを発揮して乗り切れるものの、神経が張り詰め、寝不足もあってへとへとになります。ママは子どものために倒れることもできず、職場では周りと同じ働きを求められ、預け先探しに奔走。逃げ道がありません。

 3歳になっても、毎月のように何かがやってきました。リンゴ病、胃腸炎、中耳炎、アデノウイルス、インフルエンザなど。登園停止も初体験。激しい胃腸炎で、「口から噴水のマーライオン」みたいに吐くのも初めて見ました。けろけろが治まった日、保育園に行こうねと言ったら、「ママ、会社に行かないで」と必死に抵抗する娘。クリニックに行くと、脱水症状になっていて、治療が必要でした。もう休めないってことしか考えていなくて、反省。ママもうつり、何度か倒れました。以前は、免疫力に自信があったのに、子どもの菌は強力です。