事件を読む! フィルタリングは「3種類」必要

今回取り上げる記事の二本目はこちら。


東京新聞 子どものスマホフィルタリング 設定の抜け穴に注意
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/201604/CK2016042202000200.html

◇記事のポイント◇

○ペアレンタルコントロール設定をしていても、ゲームの年齢区分設定によっては過激でもダウンロードできてしまう
○フィルタリングには3種あり、携帯電話通信回線用、無線LAN回線用、アプリ用があるのでかけるのが望ましい

 iPhoneのペアレンタルコントロール機能は、「設定」→「一般」→「機能制限」をオンにして、細かく設定することができる。例えば「App」では、「Appを許可しない」「4+」「9+」「12+」「17+」「すべてのAppを許可」から利用できるアプリの年齢別レーティングを選ぶことができる。例えば「4+」は4歳以上という意味になる。子どもに利用させるなら絶対に設定しておきたい機能だ。しかし、元の年齢区分が適切でなければ、この記事のようにダウンロードできてしまう点には注意が必要だろう。

 また、携帯電話通信回線専用、無線LAN回線用、アプリ用のフィルタリングが必要であることはまだあまり知られていないようだ。例えばドコモのサイトを見ると、Android端末のためのフィルタリングはそれぞれ、携帯電話通信回線専用には「spモードフィルタ」、無線LAN回線用には「ファミリーブラウザ for docomo」、アプリ用には「あんしんモード」が用意されていることが分かる。iPhoneの場合は、アプリ用にはiPhoneの機能制限を利用することになる。

 各電話会社のフィルタリングサービス詳細については、それぞれのサイトを参照してほしい。また、流行の格安スマホでは事業者はフィルタリングサービスを提供していないため、個別にフィルタリングアプリをダウンロードする必要があるので注意してほしい。(※3)

 子どもにスマホやタブレットなどを利用させる際は、携帯電話通信回線専用、無線LAN回線用、アプリ用の3つのフィルタリングで対応しよう。ただし、フィルタリングは万能ではない。子どもの利用を見守り、適切な使い方を教え、危険があったら相談させるようにすることで危険は回避できるのではないか。

記事はイメージです
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(イメージ写真/勝山弘一)