さらに生活費が高い永住権保持者や外国人

 ちなみに、PR(永住権保持者)や外国人には、上記の優遇制度は適用されません。まず親をシンガポールに呼ぶ、つまり祖父母世代がビザを取るのは、不可能ではありませんが、簡単ではありません。

 また、PRはHDBを購入できますが、外国人は買うことができません。コンドミニアム(プール付き高級マンション)か、HDBを賃貸で借りることになりますが、夫婦2人、子ども2人の3ベッドルームで安くても30万円は下らない印象です。メイドも諸費用がもう少し高くなります。教育費も、政府からの補助が出ないため高くなります。

 ですが多くの駐在員家庭では、会社が食費以外の生活費のほとんどすべてを出すため問題になりません。しかしわが家のように現地採用の共働き世帯は、教育費も家賃の補助も出ないため、収入が左から右へ流れるように消えていきます・・・。

 ですから駐在員家庭以外は、外国人でも共働き家庭は多いのです。

国民とPR保持者が35歳以上になると買える公団
国民とPR保持者が35歳以上になると買える公団

共働き世代の食生活事情

 次に、具体的な実例を基に、共働き夫婦の食生活・台所事情を見てみようと思います。

・PRの共働き夫婦、子ども1人、メイド無し、両親は台湾在住の場合
 ・・・夕ごはんは先に帰宅したほうが作る。週末と娘のバレエのときは外食

 平日の夕食は「どちらか、先に帰ったほうが作るよ」と屈託なく教えてくれた。「残業は無いんだね」との問いに、「うーん、あるときは大体持ってかえるかな」とのこと。極力残業はせず、家族で食卓を囲む。

 「週末は大体外食、放課後に習い事のバレエがあるときは、その近くのフードコートで食べちゃう」のだそう。週に3回は外食ということです。若い世代は収入の関係か、メイドを雇わない夫婦も多い。