フリーランス・自営業者は「小規模企業共済」

③ 小規模企業共済

 小規模企業共済は、個人事業主が将来の廃業や役員退職に備えて掛け金を積み立てて、将来、退職金や年金として受け取ります(商工会議所や金融機関などで加入します)。

 小規模企業共済の掛け金は、税金を計算するモトから全額差し引くことができるため、所得税や住民税が減額されるメリットがあります。そして、その節税の効果は、個人年金保険よりも大きく、確定拠出年金と同率です。

 積み立てている途中にまとまった資金が必要になった場合は、減額することができますし、解約や契約者貸付も可能です。

 個人型確定拠出年金と小規模企業共済に同時に加入することもできるため、事業資金に余裕がある人は、両方に加入し、上手に節税しながら老後の準備をすることもできますよ。

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 以上、3つの制度をお伝えしましたが、それぞれメリットとデメリットがあります。

 自分が利用できる制度を確認し、金額の途中変更やもしもの場合の途中引き出し、運用方法や節税メリットなど、全体を考慮して選んでくださいね。