ひと目で分かるチェックリストにする
「日常管理板」は確かに非常に有効なツールではありますが、そのまま家庭に持ち込むとかなり堅苦しいのが事実。そこで今回は、「正しい目標を設定する」「現状が簡単に把握できる」「ムリなく当事者が続けられる仕組みになっている」という3つのポイントに絞り、思い切ってチェックリストという簡略化した形で取り組みます。
Step①: 目標項目を決める
ここでは、前回の記事で作成した年間目標を、毎日のチェックリストに落とし込んでいきます。
まず、縦にカテゴリーを、横に時間軸(28~31日間)を取ります。ここまでは前回と同じです。カテゴリーに入れるのは、年間目標に関わる項目と、月ごとの目標設定には記載していないものの習慣化が望ましい項目です。前回同様、子どもと一緒に項目を考えるという大原則はここでも同じです。
例えばわが家での事例では、下図のように、大きく朝夕に分けています。そして、習慣化関連の項目として「やること」「ごはん」「ねる」などを入れ、年間目標関連の項目には「ピアノ」「本をよむ」などを入れました。
加えて、それぞれの判断軸を明確にするために、基準となる時間の期限(6:30におきる)や時間の長さ(30分で夜ごはんを食べる、10分ピアノを練習する)を記載しました。
また、1項目について細かい用事がたくさんあり、子どもが忘れがちな場合には、それを防止するための工夫もしてあげましょう。例えば「やること」については、「かおをあらう」「みずやり」などの細かい項目がありますが、それについては朝・夕で色分けしたマグネットを準備しました。行動できたら、マグネットを線より上にもっていくことで、まだ着手できてない項目が一目で分かるようになっています。
ここでの留意点は、毎日実施する項目と、実施は数日に1回でもいい項目が混じっている点。それでもリストに入れておくのは、それぞれの目標をバランスよく「やり切る」ためです。バランスの確認方法については、後述します。