料理が苦手というお母さん。大丈夫、最初から料理が得意な人なんていません。
昔は花嫁修業といって、結婚前の女性が料理を習ったりするのは普通でしたが、今は働いている女性も多く、そんな暇はありませんよね。
子どものときも塾や部活で忙しくて、お母さんの手伝いをする暇もなかったのではないでしょうか。
だから、結婚して初めて、自分で料理をつくらなければならなくなったという人のほうが多いのです。でも、毎日繰り返すうちに、できるようになっていくから大丈夫ですよ。
おいしいから食べる、わけじゃない?
実は子どもは、「料理がおいしいから食べる、おいしくないから食べない」わけではありません。おなかが減るから食べる。食卓が楽しくて、みんなが笑顔で、おいしそうに食べているから食べる。そういう、味以外の要素が大きかったりするのです。だから、これまで述べてきたように、食に集中できる環境や、きちんと食べる習慣、みんなで一緒に食べることが大事なのです。
おいしい料理は、だんだんマスターしていけばいいのです。最初は料理の本を見て、その通りにつくるところから。それを少しずつ自分たち好みにアレンジして、わが家の味を育てていけばいいのです。
「おいしい」といってくれるものが月ひとつでもできればいいと考えましょう。1年で12種類、5年で60種類の「おいしいレシピ」ができれば、それをローテーションしていくだけです。ここまでくれば、もう一生レパートリーには困らないはずですよ。
料理は難しいものではありません。初心者のうちは、みんな料理の本を見たり、インターネットでレシピを検索したりすると思いますが、あまりレシピにしばられすぎると、「あの材料がないからできない」「この工程が難しそうだからやめておこう」と、料理のハードルが上がってしまいます。
今冷蔵庫にあるもので、簡単にパパッと仕上げる料理のレパートリーをいくつかもっておくことをオススメします。