無料アプリを使ってシミュレーション

 定年までにためたい老後資金を計算するための簡単な方法が、アプリの活用です。「あんしん老後の貯蓄計画」という無料のアプリ(iOS対応)を使うと、簡単に何パターンもできます。 

 iPhoneやiPadがない方は、残念ながら上記のアプリはダウンロードできません。簡単な考え方の手順を次にご紹介しますが、詳しくは、拙著『本気で家計を変えたいあなたへ ~書き込むお金のワークブック』(日本経済新聞出版社)に書き込んでみてくださいね。

<定年までに積み立てておきたい金額の算出法>

① 60歳から65歳までの収支総額を計算する
毎月の収支を計算し、60カ月を掛けます。

② 65歳から90歳までの収支総額を計算する
毎月の収支を計算し、300カ月を掛けます。

③ 60歳から90歳までのまとまった支出とまとまった収入を計算する
まとまった支出には住宅ローンの残高、リフォーム、車の買い替えや旅行の代金総額などが入ります。
まとまった収入には退職金や企業年金、個人年金などの受取総額を合計します。

④ 上記の①~③で出した金額を合計する
④の金額がプラスならひとまず安心、④の金額がマイナスなら、その額が60歳までにためたい金額です。目標額が分かれば、目標額を60歳までの期間(60歳~今の年齢)で割ると、毎年の積立額が出ます。さらにその額を12カ月で割ると、毎月の積立額が分かります。