自分の趣味がいつしか子ども達の趣味に


奥宮さんのご長男。身体能力の高さは奥宮さん譲り

――プロトレイルランナーとして独立されていると時間も不規則になると思うのですが、お子様とはどのように関わっていらっしゃいますか?

 現在、6年生の女の子と4年生の男の子、1年生の女の子がいるんですが、週末はレースが多いのであまり一緒に遊んであげられていないですね。でも、なんとか子ども達と遊ぶ時間を取るように心がけています。

 遊ぶ場所はやっぱり自然の中が多いですね。普段、レースなどで山に登って見る景色ってめちゃくちゃ綺麗なんですよ。それを子ども達にも見せてあげたいなと思っているので、時々山には連れていきます。他にも近所の川へ遊びにいったり、雑木林があるところにカブトムシを捕りにいったりとか、それこそおむつをしている頃から、あちこち連れ回していますよ。

 ただ、はじめのうちは自分のやりたいことに付き合わせているだけに感じていて、これでいいのかなと思うことも多々ありました。でも、今は「川に連れていけー」って向こうから言ってきてくれるんです。この前どこに行きたいか聞いたら、「沼!」って(笑)。親が本気で楽しめばその楽しさが子どもにも伝わるのかなと思うので、全力で楽しむようにしています。

 レースはあまり見にきてくれないんです。走るのって見るだけで面白い競技ではないですから、仕方のないことなのかなとも思います。それに、強制してやらせるものではないので、今のうちにいろんな競技に触れて基礎体力をつけておくのがよいのかなって。長女はバスケットボールの方が楽しいみたいです。

 でも、最終的には走ること、ひいてはトレイルランニングに興味を持ってくれるんじゃないかと期待しています。運動会でリレーの選手になったり、地域のマラソン大会に出てみたりしてるんですけど、練習していなくてもそれなりの順位に入賞してくるんですよね。素質があるんですよ。だから、そのうち気付くはずなんですよね。ああ、私は走るしかないなって(笑)。

取材・文/浅野光穂(かみゆ)